2015年の訪日外国人旅行者数は前年比47.1%増の1973万7千人と過去最高の数値となっているのをご存知でしょうか。
政府は東京オリンピックが開催される2020年には、訪日外国人観光客数の目標を4,000万人としており、今後も外国人観光客数の増加が見込まれます。
外国人観光客の増加に伴って「お店や施設等の受け入れ環境の整備」「宿泊施設の不足」「地方都市の情報発信強化」などが問題として考えられます。
今回はボクシーズ株式会社の瀧野瀬氏、北村氏に外国人観光客が今後増える際に問題となる「お店や施設等の受け入れ環境の整備」の手助けとなる製品『Putmenu』のお話をお伺いしてきましたので、その特徴などについて詳しくお伝えしていきたいと思います!
※ボクシーズさんの製品は別記事でも紹介しております
●手軽に低価格でできる見守りサービス! つながるライトをご紹介♪
Putmenuとは
Putmenuは簡単に説明すると、「レストランに来た人が多言語でメニューを見ることができ、そのまま注文をすることができる製品」です。これにより、今後増加する外国人観光客に対して、多言語を話せるスタッフを用意せずとも接客対応などが出来るようになるため、売上アップの支援に繋がりそうですね!
Putmenuを提供しているボクシーズ株式会社は、もともとタグキャストという位置情報サービスの開発をしており、PaperBeacon(ペーパービーコン)を開発したことがきっかけでこのサービスを始めることになったそうです。
PaperBeaconについて簡単にご説明すると、通常、箱型やLED型などのビーコンは広範囲に電波を飛ばすようにつくられているのですが、PaperBeaconはモジュールから発信する電波を閉じ込めることで、ピンポイントに位置情報を取得することができる技術、製品となっています。
PutmenuとQRコードとの比較
スマホで注文ができるという点では、現在QRコードを使用して注文することのできる店舗もありますが、QRコードとの違いやメリットは何かをみていきたいと思います。
●セキュリティ面に強い
⇒QRコードでメニューの注文ができる場合、QRコードが出回ってしまうと、お店の外にいても注文されてしまう可能性がある。その点Putmenuは表面約3センチしか反応しないようにつくられているため、いたずらの防止になる。
●お客様の手間が少なく済む
⇒QRコードだと読み込む手間が必要になるが、Putmenuはスマホを置くだけで注文することができるので、手間がほとんどない。
Putmenuを導入するメリット
●集客(売上)アップ
⇒10言語対応できることをアピールすることで、外国人観光客の集客アップを狙える。
●人手不足の対策
⇒お客様はスマホから注文ができるので、店員が注文を取りに伺うコストが削減できる。また、オンライン決済もできるので、レジを打つ時間が短縮でき、コスト削減につながる。
●ビッグデータを使用したマーケテイング
⇒いつ、何時何分に、どの言語の人が、どのメニューを頼んだかを知ることができる。これによって今後の販売戦略など、マーケテイングの材料として利用できるのは大きな魅力と感じる企業もあるだろう。
飲食店以外での利用シーン
これまで居酒屋やレストランでの利用を想定してお伝えしてきましたが、これ以外に「ホテルのルームサービス」でもこのPutmenuを導入することで、外国人観光客の集客アップだけではなく客単価をアップさせるツールとして使用できます。
●例えばPaperBeaconを各部屋に設置することで、
・スマホから飲食の注文が可能
・マッサージの依頼、備品の貸出しなども行うことが可能
・ホテル側がお土産を用意すれば、部屋からお土産を頼むことが可能になる
⇒お客様側:お土産を買うことできるだけでなく、そのお土産の説明をスマホ上で見ることもできる
⇒ホテル側:お土産売り場をわざわざ設置せずとも、バックヤードにお土産を用意しておくだけでいいため、陳列のスペース分のコスト削減につながる他、客単価のアップにもつなげられる
上記のサービスは全て10か国語での対応が可能となっているため、外国人観光客にとってはとてもうれしいサービスになるのではないでしょうか。それだけではなく、日本人もスマホだけで簡単に備品の貸し出しや注文ができるようになればとても便利ですね!
ロボホンがお店の運営をサポート!
スマホをテーブルに置くだけですぐに注文できるPutmenuですが、ロボホンと連携したサービスも展開しております。
ロボホンについては別の記事でも詳細にご説明をしておりますが、簡単にご説明すると
モバイル型ロボット電話で、様々なサービスを音声でご提供できるハードウェアプラットフォームです。
ロボホンに関する情報
●ロボホンがカワイイ!評判や売れ行き・販売台数も上々♪
●地道に課題を1つずつ潰した。「ロボホン」から学ぶ、 IoT製品の企画・開発のポイント
●「ロボホン」のマーケティング戦略〜大々的なCMではなく、地道なファン作りを〜
Puttmenu×ロボホンのスゴイ機能
・注文するとコメントをしてくれる
・お店のオススメを教えてくれる
・スマホを操作してくれる
・合計金額を教えてくれる
・店員さんに用件を伝えてくれる
出典:http://boxyz.com/putmenu/robot/
これ以外にも料理を待つ間ロボホンに話しかければ雑談をしてくれたり、お会計の際に店員さんを呼んでくれるなど、お店運営のサポートをロボホンがしてくれます!
お客様もロボットとおしゃべりをすることで、待ち時間が気にならなくなりそうですね。
おわりに
今回はPutmenuの特徴や利用シーン、ロボホンとの連携についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
お話をお伺いした際、実際にロボホンと会話させて頂いたのですが、とても可愛くて、お店にもしあったらロボホン目的でまたお店に行ってしまいそうだなと感じました。
今回は飲食店やホテルなどでの利用シーンを想定してご説明をしていきましたが、使い方次第でPutmenuは大きな可能性を秘めていると思います。外国人観光客が増加している日本で、Putmenuが今後どのように活用されていくのか楽しみです!
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●【IoT企画・開発】飲食店メニューを10言語に自動翻訳する『Putmenu』の企画・開発の話
●Putmenu
http://boxyz.com/putmenu/