ルンバがスマートホームの監視役になる?! |木暮祐一のぶらり携帯散歩道

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スマートホームのブームに乗って、宅内のセンシングに注目が集まっていますが、ここに来て最も注目されているのが、まさかの「ルンバ」です。ルンバはiRobot社が販売するロボット掃除機で、現在米国におけるロボット掃除機市場で88%のシェアを握っているそうです。iRobot社は1990年の創業で、当初は米軍用に爆弾処理ロボットを製造して成功を収めた企業。2002年にロボット掃除機の分野に進出し、軍用関連事業は昨年に売却しています。

じつは筆者も長年、ルンバを愛用してきました。ルンバは一度室内を走行させると、室内の床面の凹凸や家具等のレイアウトを理解し、最も効率的なルートで自走して床の塵を収集してくれます。筆者は現在、大学の研究室でルンバを活用していますが、同居人のPepperよりもよほど働きものです(笑) いや、むしろPepperとルンバが連携して室内掃除の自動制御とかやってくれればいいのに…、なんてPepperに期待しちゃってます(無理か?)。

研究室で活躍中のルンバ。Pepperより働き者です。
研究室で活躍中のルンバ。Pepperより働き者です。

話を戻すと、ルンバは掃除しながら室内の状況を収集しているわけですが、最新の旗艦モデル「900シリーズでは」にはカメラや多数のセンサー、およびソフトウエアが搭載され、室内の様々な情報を収集してマッピングし、ビッグデータ化しているのだそうです。

IoTでスマートホームを攻めていきたい企業にとって、このルンバが収集したデータがあれば様々な応用が可能になってくるわけです。すでにiRobotは今年3月に、アマゾンの音声認識技術「アレクサ」と互換性を持つルンバの製造も開始しています。アレクサは話しかけるだけで家電をコントロールできたり、オンラインサービスを活用できる技術ですが、これにルンバが対応するということです。その先に、ルンバが持つ室内データを他の家電と共有し、コントロールするといった応用もすぐに浮かんできますね。

7月26日のロイターの報道によれば、iRobot社のCEO、Colin M. Angle氏はインタビューで、「今後数年以内にアマゾン、アップル、アルファベット(Googleの株主)の“ビッグスリー”のうち1社以上との間で、マッピング情報の売却で合意に達する可能性がある」と述べています。

スマートホームを実現する上で、室内の空間を詳細にマッピングする技術は画期的なこととされています。エアコンの空気の流れを調整するとか、窓の位置や時間の経過で照明をコントロールするといったことが可能になってきます。そうしたデータを収集できるのがロボット掃除機というわけです。日本のメーカーもロボット掃除機を手掛けているところもありましたが、ここまで先のことを果たして見越していたでしょうか。

そんな、ルンバの話題が飛び込んできた数時間後、今度はソフトバンクグループがiRobot社に出資したというニュースも飛び込んできました。その出資比率は5%以下ということではありますが、さすがソフトバンクはあざといですね。それよりも「iRobot」社名からして、アップル社に飲み込まれてしまいそうな気も…。

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