疲れの解消は睡眠から!睡眠を改善してくれるIoTデバイスたち|山根康宏のワールドモバイルレポート

疲れの解消は睡眠から!睡眠を改善してくれるIoTデバイスたち|山根康宏のワールドモバイルレポート

Apple Watchなどスマートウォッチには身体の動きを記録する機能、いわゆる活動量計が内蔵されている。主な機能は歩いた歩数や距離のカウント、消費カロリー数の計算、そして寝ている時の睡眠状態や睡眠時間を計測してくれる。だがスマートウォッチは電池が持たないものだ。夜中は腕から外して充電するケースも多く、せっかくの機能も使われないことが多い。また睡眠時間を記録できても、睡眠をすぐに改善することはできない。

ラスベガスで2018年1月に開催されたCES2018には、睡眠をより快適にするための健康製品が多く出展されていた。いずれもスマートフォンとの連携も出来るIoTデバイスであり、これらを使えば毎日熟睡でき、睡眠中に疲れを取ることもできるようになるだろう。

CES2018には睡眠を改善するIoT製品が多数出展された
CES2018には睡眠を改善するIoT製品が多数出展された

フィリップスが出展していた「SmartSleep」は頭にはめるヘッドバンド型のデバイスだ。本体にはセンサーが内蔵されており、また左右のヘッドセットは耳の後ろの位置にあてがうように配置されている。SmartSleepを頭にはめて眠りにつくと、センサーが深い眠りに入る睡眠状態を検知、ヘッドセットから睡眠を促す特殊な音波が流れるという。つまり睡眠状態を分析して、タイミングよく深い眠りにつかせてくれるというのだ。

スマートフォンのアプリでは日々の睡眠状態のトラッキングが可能で、1日1日と睡眠の質が高まることを実感できるという。実際にSmartSleepを使ったユーザー調査によると、平均2週間前後で疲れが回復したという報告があるという。これは睡眠時間を長く取ったからではなく、より深い眠りにつくことができた結果だろう。つまりSmartSleepは睡眠の質を改善してくれるのだ。日々睡眠不足に悩む人でも、SmartSleepを使えば質の良い睡眠をとることができるわけである。2018年中に発売予定で、400ドル前後になる予定だ。

脳波を検知し睡眠促進音波を流すSmartSleep
脳波を検知し睡眠促進音波を流すSmartSleep

フィリップスは合わせて「Somneo」というスマートライトを出展していた。こちらは曲線で構成されたライトで、ベッドサイドに置き目覚めと睡眠を促進してくれるという。光は太陽の日の出、日の入りの明かりプログラムされているため、目覚め時間には日の出を、睡眠に入るときは日の入りの光が点灯する。自然の太陽と同じ光を浴びることで、目覚めがよく、また睡眠への入りも促進されるという。

また眠れない夜は、7つのパターンの光の点滅を眺めることで睡眠を促してくれる。人間の呼吸と同じタイミングで点滅する光を眺めていると、自然と眠りにつくことができるというのである。本体には音声入力端子もあるので、スマートフォンなどを繋いで環境音楽を流すのも良い。SomneoとSmartSleepを組み合わせれば、今までには無い快適な睡眠を過ごすことができそうだ。

眠りの導入と目覚めを快適にするSomeno
眠りの導入と目覚めを快適にするSomeno

一方、ノキアはベッドの下に敷くマット型のデバイス「Nokia Sleep」を出展。スマートウォッチの睡眠検出機能が腕の動きをトラッキングするのに対し、Nokia Sleepは布団の下に敷くことで、布団の上に寝る人間の細かい動きをモニタリングする。具体的には身体の左右の動き(寝返り)や息遣い、そしていびきまでも検知できる。また心拍数の自動測定にも対応している。

Nokia Sleep。手前の細いマットをベッドの下に敷くだけだ
Nokia Sleep。手前の細いマットをベッドの下に敷くだけだ

Nokia Sleepは単体では睡眠状態の検知しかできないが、アプリを使って毎晩の睡眠状態を確認することで、生活習慣を改める癖がつくだろう。またベッドの下に敷くだけと言う簡単設定なので、腕にはめるなど特別な操作をする必要もない。「ただ寝るだけで睡眠状態を記録」するという、お手軽デバイスなのだ。

またIFTTTに対応するため、他のスマートデバイスとの連携も可能だ。Nokia Sleepが眠りを感知したときに部屋の照明を暗くしたり、音楽の再生を止めたり、エアコンの温度設定を下げる、といったことが出来る。IFTTTに対応したデバイスは多数あるため、ベッドに入るだけで様々な機器のコントロールが出来るというわけだ。

アプリではいびき時間も記録される
アプリではいびき時間も記録される

CES2018会場には他にもマッサージチェアの展示も多く見られた。スマートフォンと接続しマッサージプログラムをワンタッチで起動したり、ヘッドフォンから流す音楽を設定できるなど、単体のマッサージチェアよりも高度なことができるものが目立った。CESの会期初日には立ち寄る客の数も少なかったが、最終日はどこのマッサージチェアも満員。来場者もそれだけ疲れているということだろう。

なおいくつかの製品は日本製のような名前が付けられていた。日本製=リラックスできるというイメージが西洋にはまだあるのかもしれない。IoTは生活を便利にしてくれるが、日々の疲れを解消してくれる製品もたくさん出てきてほしいものだ。

マッサージチェアも人気。スマートフォンと接続できる。Dr.FUJIという会社の製品
マッサージチェアも人気。スマートフォンと接続できる。Dr.FUJIという会社の製品

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