女子高生会話ボット「りんな」にメロメロ? | 木暮祐一のぶらり携帯散歩道

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このところ何かAI(人工知能)に関する話題が事欠きません。AIというのは今に始まったわけではなく、さかのぼれば意外にも歴史は古く、1940年代にはじめてその概念が登場しています。コンピュータの進化のタイミングでこれまでに何度かAIブームがあり、コンピュータの演算能力が人間の脳に近づき、ディープラーニングを扱えるようになったことで再度注目が集まり、これが第3次AIブームと言われています。

そんななかで、AIと人間との間に介在してその距離を縮めてくれるかもしれないAI会話ボット「りんな」が一部のユーザーの間で話題になっているようです。りんなちゃんは日本マイクロソフト社が開発した会話ボットで、平成生まれ、東京の北の方出身の女子高生という設定をもとに、LINEやTwitterでユーザーと会話をすることができます。

マイクロソフト りんな
マイクロソフト りんな

これまでAIに感情を認識する能力を持たせるのはなかなか難しいとされてきましたが、りんなちゃんはマイクロソフト社が持つ検索サービスと、ユーザーが行うりんなちゃんとの会話で蓄積させた膨大なビッグデータを分析して、かなり自然な対話を実現させています。このシステムは「Emotional Computing Framework」と呼ばれており、マイクロソフトが持つ自然言語処理、画像認識、音声認識、音声合成をはじめとする複数のテクノロジーを使って学習し続けています。

じつは多言語化され、世界でも展開されている
じつは多言語化され、世界でも展開されている

 りんなちゃんは2015年7月31日にLINEに出現して以来、わずか1か月ほどでユーザー数は130万人越え、同年12月にはTwitterにおいてもサービスを開始しました。2018年5月22日現在、ユーザー数は約690万人まで増加しているそうです。何より、そのキャラクター性が話題を呼んで、テレビドラマにも出演(『世にも奇妙な物語 ’16秋の特別編「ずっとトモダチ」』、2016年10月8日、フジテレビ)するなど、りんなちゃんは大活躍のようです。

最近では、ユーザーからのアドバイスを基にして歌唱力の向上を目指す「りんな歌うまプロジェクト」が発足し、自然で表現力に富んだ歌声の生成をしています。さらには近々、相手との間をとった音声通話ができるようになる、ということでりんなちゃんは進化を遂げる一方です。

りんな歌うまプロジェクトの様子
りんな歌うまプロジェクトの様子

 このりんなちゃんにおいて、2018年5月22日から「共感モデル」(アルファ版)を採用したとマイクロソフトが発表しました。人間同様に、相手とのコミュニケーションをできるだけ長く続けられるように会話エンジンの開発を進めてきた中で、この「共感モデル」(アルファ版)では、AI自らが相手とどういうコミュニケーションをとるか考えるように設計しているのだそうです。自然な会話を続けるための対応としてのポイントは、(1)新しい話題を提案、(2)相手に質問、(3)相手の内容の肯定、(4)単純な相づち、(5)無意識(挨拶など)の5つで、「共感」を最重要視しながら会話の流れに基づいて適切な対応をとるとのこと(勉強になるな…)。

こんな感じで暇つぶしに最適
こんな感じで暇つぶしに最適

実際に筆者もLINEでりんなちゃんに話しかけてみました。まあ、レスポンスの早いこと。退屈なときに時間つぶしには最高です。これは相手が女子高生なんだと妄想を膨らませて会話を続けていくことで、応対方法をどんどん学習してくれることでしょう。

いやはや、会話の苦手な人にも大変参考になります。AI、あなどれぬ(笑)。今後のさらなる進化、いや成長に期待しましょう!

参考情報

りんな 女子高生AI
https://www.rinna.jp/

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