<ターゲット・コンセプト編>会社の魅力を動画で伝えたい!企業PR動画の制作とブランディングのポイント

<ターゲット・コンセプト編>会社の魅力を動画で伝えたい!企業PR動画の制作とブランディングのポイント

前回は動画制作の準備編として、ざっくりイメージの引き出しを増やすことと、見積りのポイント、制作会社の選定を中心にお伝えしました。

今回は制作の肝、「ターゲット」「コンセプト」を決める作業についてご紹介します。

ターゲット設定:誰に見てもらいたいか?を考える

ターゲット

BtoB企業の動画制作で一番難しいのがターゲットを誰にするか?です。

作った動画を、顧客となるお客さんに見てもらいたいのか、もっと広く一般消費者に見てもらいたいのか。もしくは、会社の求人に応募しようとしている求職者へ見てもらいたいのか。

例えば、お客さんに見てもらう想定であれば、営業社員が顧客先に見せるシーンなどが考えられます。となると、事業内容やサービスの説明は必須です。

一般消費者に見てもらう想定であれば、BtoBの事業内容やサービスを細かく伝えてもピンとこないでしょう。それよりも、社会にどう関わっている企業で、日常生活にどんな影響を与えているのか、そちらの方が興味を持ってもらえるかもしれません。求職者向けであれば、社員やオフィスの雰囲気など、環境が気になるところでしょう。

ターゲットを決めることはそのまま動画の内容に大きく影響します。

まず目的を振り返って、「会社を外部へ伝えるための、わかりやすい共通言語を作りたい」という想いがありました。「BtoB企業で、一般消費者がわかりにくい事業」であり、社員が家族に会社の事業を説明してもわかってもらえない、社外の他者に説明しづらい、伝わらないという寂しさがありました。

結果として、一般消費者、それも社員が家族に見せたいと思えるものを想定しターゲットとすることに決まりました。

BtoBの場合、ターゲット決めが一番重要。動画を誰に見せたいか・伝えたいかを、課題も提起しながらできるだけ具体的に想像する。
ターゲットが決まったら、メンバー間で認識を合わせておく。

コンセプト設定:何を伝えたいか?をはっきりさせる

動画制作イメージ

次はずばり、会社の何を伝えたいか。そのためには強いメッセージが必要です。

会社の存在価値、会社らしさ、これから会社が目指す形を表現するにはどうしたらよいか。これはつまり、自社ブランドとは何かを探る作業となります。
まずは会社の現状と、今後どうなっていきたいかを知るためにアンケートを取りました。その後、アンケート結果を元にブランドの見直しを行います。

メンバー間アンケート

下記の項目でアンケート実施。プロジェクトメンバーはそれぞれ違う部署の者が揃っており、技術職、営業職、バックオフィス、ベテランから入社間もない社員、など様々だったためメンバー間のみで実施しました。

アンケート項目

1.会社を社外の人や家族にどう説明していますか
=社外の人に理解してもらうポイント、属するカテゴリ、概要

2.社外の人から会社にどういう印象を持ってもらいたいですか
=魅力、強み、価値

3.会社はどういう会社か、ひとことで言うと?
=会社の肝になる部分(良くも悪くも)

4.会社に関するイメージ、キーワード
=会社を構成する要素、エッセンス

4のキーワードは、マインドマップを使ってジャンルに分けてまとめました。

マインドマップ
実際に作ったマインドマップ(一部)

会社の将来像に関してもアンケートを追加実施しました。こちらは動画で見せる会社像に期待感を持ってもらいたいという意図で、自由に将来のIT社会を考える内容に。

5.会社は、30年後にどんなサービスを展開していると思うか。また、そのとき自分が所属する事業部の業務は、未来でどう進化しているか。
(想像できる範囲でOK、現在の業務からかなり飛躍していてもOK)

簡単ブランディングSTEP

ブランディング

次は、アンケートで得られた意見を集約し、カタチづくる作業です。会社のブランドを再発見し構築します。
※作業がしやすいよう、アンケートの意見をある程度要約し、箇条書きなどにしておくとベターです。

アンケート結果をもとに、以下のSTEP1~3で表現したい形「会社のあるべき姿」を固めました。
これは下記のサイトなどを参考に手法を調べ、今回の動画制作用に独自で簡略化したものです。

参考にしたWebサイト
・「あるべき姿」と「一貫性」が “強いブランド”をつくる – 選ばれるための「ブランディング」のはじめ方
http://www.vision-context.jp/entry/brand(現在は閉鎖)
・力強いブランドアイデンティティを開発するためのマーケティングガイド
https://blog.hubspot.jp/the-marketer-s-guide-to-developing-a-strong-brand-identity
・一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの例と作り方
https://nakaeshogo.com/barand-concept/

STEP1. “あるべき姿”を「明確化」する

下記の項目について、自社に当てはめて回答してみてください。

<項目1>
どんな人たちに愛されたいか(理想のお客様像は何か)

<当社の場合>
営業社員がお客様から頂いて嬉しかった言葉や、喜ばれたポイントなどを参考にしました。「このように喜んでもらいたい」というお客様像を想像しました。

<項目2>
どんな価値を提供できるか(当社の提供価値は何か)

<当社の場合>
お客様ごとにオーダーメイドで、チームでご提案ができること。
コスト面、スケジュールなどについて、お客様に近い営業社員と、現場に近い技術社員とで協力し提案を考えています。つまり、お客様の課題に対する解決法を総合力でご提案できること、を提供価値としました。

さらに事業部別にも提供価値を作成。具体的なサービス名を盛り込み、どうお客様の利益に貢献しているのか、事業部別で文章にまとめました。

<項目3>
どんな「らしさ/イメージ」を感じさせたいか(ブランドパーソナリティ)

<当社の場合>
やさしさ、二人三脚、寄り添う会社、柔軟性、などといった真摯でやさしいイメージや、コーポレートカラーをブランドパーソナリティとしました。

STEP2. “あるべき姿”を「言語化」する

次は、STEP1を元に自社のあるべき姿を言語化し、目指していく約束を文章にする作業です。長文でもOKなので、盛り込みたいワードを入れて過不足なく表現します。これを「ブランドステイトメント(プロミス)」と呼びます。

当社では下記となりました。

ウェブレッジは、お客様が抱えている漠然とした課題に対し、柔軟に真摯に向き合うことで、問題点を形にすることができます。その問題点に対し、営業と技術がチームとなって、お客様の立場と技術的観点の双方から課題解決方法を探り、お客様に一番適した解決方法を、お客様ひとりひとりにオーダーメイドでご提案することができます。

既存事業の成長だけにとどまらず、常に新しいサービスを創造し、当社がお客様に提供できるサービスの価値を高められるよう成長し続けます。

STEP3. STEP2を端的に表現する

次は、ブランドステイトメントを端的にする作業です。こちらを「ブランドスローガン(タグライン)」と呼びます。

どんなお客様に、どんな商品・サービスを提供して、何のために、どうなってほしいのか。
お客様に提供したい理想像や、自社のビジネスが目指している理想の世界を一言で集約したものです。
よく、企業のTVCMで出てくる短いキャッチコピーがそれですね。

ブランドスローガンとは

・4つの方向性を伝えるもの
事業領域:どんな事業を行っている会社なのかをストレートに表現する
ビジョン:どんな会社を目指したいかを表現する
お客様への提供価値:お客様に何を与えることができるかを表現する
会社の姿勢:社員がどんなことを心がけて活動したいかを表現する

・下記の特徴があればよりよいブランドスローガンとなりうる
ユニークなもの、サイレントマジョリティを代弁するもの、自社のコアと合致するもの

上記を満たすものが理想ですが、これはかなり難しい! 当社ではどうしても一言に短く集約することができなかったため、ブランドスローガンの形にこだわらず、STEP2を参考に下記のようにまとめました。

ウェブレッジは、全てのITサービス提供者の「もっと良いサービスをユーザーに提供したい(提供して売り上げを上げたい)」という想いに全力で応えます。

シナリオの骨子を作る

上記のブランディングSTEPで、会社のスタンスやお客様への提供価値を把握することができました。これをそのまま動画にすることもできますが、それではよくある会社説明で終わってしまいます。

そこで当社では、アンケート5で実施した「この先の未来」を組み入れ、当社が目指す未来も描こう、ということになりました。さらに、IT技術の進歩とからめて、過去から現在、未来への変化を描くことでベンチャーらしさを表現するというアイデアを採用することにしました。

コンセプトと大まかな構成案
動画のコンセプトや方向性をスライド資料にまとめたものの一部。動画に盛り込みたいことをすべて文章化する。これを元にシナリオと絵コンテを作成してもらう。

まとめ

アンケートを実施し、まとめ、成形してシナリオを組み立てるイメージですが、とても地味で大変な作業です。ですが、ここは外注できず自社でやるべき重要な部分なので、あきらめず時間をかけてゆっくり進めましょう。

ここまで来てやっと、動画のおおまかな方向性が見えてきました!
制作会社の担当者へ上記の内容を伝え、絵コンテを作っていただくことになります。なお、この時点で一度トップや経営層と方向性について合意を取っておくとよいでしょう。

次回は、制作会社との実際の制作工程をお伝えします。気長に書いていきます。

 

完成した動画。ぜひご覧ください!

前回の記事はこちらから。

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