7月に入り、気温の上昇とともにスマートフォンの発熱が気になってきた今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
筆者は高負荷な画像処理が入るスマートフォンゲームをよくプレイするため、熱対策にはいつも気をつけております。
今回は、何故スマートフォンは発熱するのか? と、発熱したらスマートフォンはどうなるの? や、発熱を防ぐにはどうしたら良いのか? を説明していきたいと思います。
発熱にもいろいろある!?スマートフォンの発熱パターンを考えてみた
冒頭でも記載しましたが、筆者はスマートフォンゲームが好きでさまざまなものをプレイしています。例えば下記のようなゲームです。
・3Dの描画が多いゲーム
・GPSを使った位置情報ゲーム
・通信が都度発生するオンライン型ゲーム
今回はゲームに例えて、スマートフォンの発熱パターンを挙げていきたいと思います。
3D描画が多いゲームに起きやすいSoC(System-on-a-chip)への負荷からの発熱
SoCの発熱でスマートフォンが熱くなる、ということがあります。
例えば3D描画の多いゲームの場合、ゲームを動作させるためSoCに負荷がかかります。ゲーム以外ではバックグラウンドで通信などを行っているアプリなどがあります。
SoCへの負荷が継続して続くと発熱してきます。
SoCとは
CPUにスマートフォンなどを動かす様々なチップが搭載されたもの。
移動しながら遊ぶ、GPSを使った位置情報ゲームで起こる発熱
かなりの方がプレイしていると思われる、“位置情報を使いマップ上に表示されたモンスターを捕獲するゲーム” がありますよね。
このゲームはモバイル通信の他に、位置情報を捉えるGPSを使っているため、こちらもスマートフォンが発熱しやすくなります。
また、外でプレイしていると液晶の明るさが最大値になることが多いので、こちらも発熱の要因となります。
様々な機能を使っておりバッテリーの消費が激しいので、モバイルバッテリーを使いながらプレイしている方も多いかと思います。
スマートフォンのSoCからの発熱に合わせて、内蔵されているバッテリーからの発熱も発生するため、最悪の場合はスマートフォンに問題が生じるレベルで発熱がしやすい環境です。
多人数参加型オンラインゲームで気持ちもスマートフォンもアツアツに
「MMORPG」といわれる、多人数同時参加型のゲームがスマートフォンゲームでも多数出てきています。このゲームは、同じ空間に他のプレイヤーと共存して、一緒に戦ったり話したりしながら遊ぶことができるものです。
また近年では、「バトルロワイヤル」というジャンルの、100名で戦い勝敗を決めるゲームが流行っています。
1位になるために白熱して操作をしていると、気がついた時にはスマートフォンが発熱していることがあります。
これは描画処理でSoCに負荷がかかっているのと合わせて、同じゲーム内のフィールドにいる他のユーザーの動きを同期するため、頻繁に通信が行われているのが原因です。
適度に休憩しながらプレイしないと、発熱により動作が遅くなってきてしまうこともあります。
オシャレには犠牲が伴う!?ケース装着による発熱
意外に気がつきにくいのですが、スマートフォンのケースでも発熱具合が変わってきます。
スマートフォンの本体は、発熱した熱を逃がすためにアルミでできていることもあります。金属は熱の電動率が高く、熱くなったスマートフォンの熱を外に逃がす役目も担っています。
高負荷なゲームをしていないのにスマートフォンが熱くなる場合は、ケースにも注意してみてはいかがでしょうか?
熱くなったスマートフォンは使い続けると壊れてしまう!?
一般的な使い方をしていて一時的に熱くなる程度なら問題はないかと思いますが、長時間の間発熱していたり、発熱している時に充電したりすると、温度が下がるまで充電ができなくなることがあります。
また、リチウムイオン充電池自体の寿命が下がり、蓄えられる電池残量が減ったりします。
SoCの処理速度も遅くなり、ゲームがカクカクしたり、場合によってはゲームが強制終了してしまったりもします。
スマートフォンのパフォーマンスだけでなくバッテリーも傷みやすいので、発熱が続いている状態での利用は控えた方が賢明です。
スマートフォンの発熱対策
通販サイトで「スマートフォン クーラー」などで検索すると、スマートフォンに取り付けることが可能な扇風機のようなものが販売されています。
このような商品で強制的にスマートフォンを冷やすのももちろん良いのですが、日頃使うにあたりどのような事を注意すれば良いのか上げてみます。
ゲームなど高負荷なアプリは休憩しながら使う
SoCに負荷をかけるアプリは、定期的にアプリを終了して休みを入れましょう。
継続してのプレイはスマートフォンが熱くなり、動作も不安定になります。
バッテリー残量は余裕を持って
充電しながらのゲームプレイはバッテリーが熱くなり、スマートフォンの動作不良を引き起こすだけでなく、充電池の寿命も下げかねません。
バッテリー残量は余裕をもって使うことをお勧めします。
スマートフォンのケースで熱がこもっていませんか?
露出面が少ない密閉型のケースなど、意外に発熱の原因となっている場合があります。
服と同じように夏ケースにしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
普段色々使っていて起こりうる発熱の状況を挙げてみました。
皆さんは心当たりありましたでしょうか?
心当たりはないけどスマートフォンがすごく熱くなる、という方もいるかもしれません。
中には、端末の何らかの初期不良で起こる発熱もあります。
この場合は購入したショップなどに持っていくなどして、すぐに問い合わせしたほうが良いでしょう。発熱による火傷だけではなく、最悪のケースだと電池やスマートフォン本体から発火する場合もあるので、確認してもらうことをお勧めします。