2019年のスマホに流行色があるのを知っていますか?|山根康宏のワールドモバイルレポート

2019年のスマホに流行色があるのを知っていますか?|山根康宏のワールドモバイルレポート

最近のスマートフォンの本体カラーは美しい色合いのものが増えています。特に中国メーカーの製品の背面はグラデーション処理を行い、光の当たり具合で表情を変える仕上げのものが主流になっています。
一昔前のカラフルなスマートフォンの代表といえば「iPhone 5c」でしたが、今はよりカラフルな仕上げのスマートフォンが増えているのです。

中国系メーカーのスマホはグラデーション仕上げが増えている
中国系メーカーのスマホはグラデーション仕上げが増えている

一方、単色仕上げのスマートフォンの色にも実は毎年、流行があるのを知っているでしょうか。
日本で販売されるスマートフォンの半数以上が海外メーカー品となりましたが、それらのカラバリを見ると特に変わり映えのしないものが多いように感じられるでしょう。これは日本で販売されるスマートフォンのうち、キャリア販売のものはキャリアが販売色を決めるためにどうしても無難な色合いになってしまうのです。
海外では4色、5色と多色展開している製品も、日本では黒や白といったベーシックな色だけが投入される例も少なくありません。

キャリアが選ぶスマホの色はどうしても無難な方向になる
キャリアが選ぶスマホの色はどうしても無難な方向になる

ところが海外ではメーカー主導で端末を販売する国が多く、キャリアは「ただのスマホ販売店」に徹するケースも多くあります。そのためメーカーが推したい製品が大々的に販売されることも一般的なのです。
特にスマートフォンの本体カラーは、各メーカーが端末ごとに「一押しカラー」を決めることもあり、その色の製品を中心にディスプレイが行われる、なんてこともよくあります。

では2019年の流行色はどんな色なのでしょうか?
そもそも端末メーカーが流行を生み出すほど、ファッション業界に踏み入っていることはありません。そのため採用する流行の色は、外部のどこかが決めたものを採用することが大半です。
そしてその流行色として参考にされるのが、カラーパターンを発行するパントン(Pantone)のカラー・オブ・ザ・イヤーです。

カラー・オブ・ザ・イヤーは毎年12月にパントンが発表するもので、2019年はLiving Coral(リビングコーラル)が選ばれました。淡いピンク系の色で、パントンによるとこの色は「暖かさと滋養で私たちを包み込み、この常に変化する環境の中で快適さと回復力をもたらします」とのこと。

パントンのリビングコーラルカラー
パントンのリビングコーラルカラー

スマートフォンの本体カラーとしてはやや明るく、どちらかと言えば女性に似合う色合いでしょうか。日本ではこの色を採用したスマートフォンは見かけませんが、海外では多くのメーカーが類似色を採用しています。

たとえば日本でもミッドレンジモデルとして販売されているサムスンの「Galaxy A30」の姉妹モデルとして海外で販売中の「Galaxy A20」には、カラバリの一つにその名もずばりの「コーラル」があります。スマートフォンの色としてちょっと新鮮なこの色も、実は流行カラーを取り入れたものだったわけです。

Galaxy A20のコーラルカラー
Galaxy A20のコーラルカラー

Galaxyシリーズには他にも類似色があります。日本でも発売中のフラッグシップ機「Galaxy S10」には一部の国で「フラミンゴピンク」というカラバリが販売されています。
たしかにこの色はフラミンゴをイメージさせてくれますが、今年の流行色がリビングコーラルであることを知ると、同系の色にまとめながらも色のネーミングは別のモノにしたのではないか?と想像できます。

Galaxy S10のフラミンゴピンク
Galaxy S10のフラミンゴピンク

またファーウェイの「P30」シリーズにはAmber Sunriseがあります。若干濃いめの色ですが、色の傾向としては同じ方向を向いた製品といえるのではないでしょうか。
P30はカメラ特化のスマートフォンですが、ユーザー層も広がっていることからカラバリも大胆な展開を進めているようです。

やや濃いめの仕上げなファーウェイP30 Amber Sunrise
やや濃いめの仕上げなファーウェイP30 Amber Sunrise

そして日本でも10倍ズームモデルが発売されたOPPOの「Reno」、こちらのCoral Orangeは赤味のある色合い。やはり中国メーカーは赤系統の色を好むのかもしれません。
なおRenoはフロントカメラが扇形に飛び出すギミックも特徴。ちょっと気になる存在です。

OPPO RenoのCoral Orange
OPPO RenoのCoral Orange

最近は日本も海外からの旅行者の受け入れに積極的です。日本を訪問中の外国人が見慣れぬ色のスマートフォンを使っていたら、それはもしかしたら今年はやりの色を採用したモデルなのかもしれませんね。

日本のスマートフォンも種類がだいぶ増えましたが、海外市場に比べるとまだその数は多くありません。流行色の取り入れなど、メーカーやキャリアにはスマートフォンのバリエーション展開を今以上に増やしてほしいものです。

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