ブンゴウメール

「ブンゴウメール」毎日3分の読書習慣!世界の有名文学を届けてくれるサービスでお気に入りの文豪に出会おう。

読書

皆さん、最近「読書」していますか?

読書は人生を豊かにします。文学の多彩な表現に触れること、作家や登場人物の心情、行間を読むことは想像力を育てますし、仕事や人間関係にもきっといい影響を与えてくれるでしょう。

しかし、「最近はビジネス書や漫画以外読んでないな…」という方も多いのではないでしょうか。
また、読書に興味を持ったとしても、忙しくて時間が取れない、何を読んだらいいかわからない、過去読んだ有名文学が自分には合わなかった…、など読書に対するハードルって意外と高いのかもしれません。

そこで今回は、筆者が使っていて良いなと思っているWebサービスを紹介したいと思います。
ブンゴウメール」というサービスです。

1日3分のメールで、 ムリせず毎月本が読める。「ブンゴウメール」

ブンゴウメール
ブンゴウメール公式サイトのトップ画面。かえるの配達員がかわいい。

ブンゴウメール」は、NOT SO BAD, LLC.がWeb上で提供しているサービスです。このサービスに登録すると、毎日、文学作品が少しずつメールで送られてきて読み進めることができます。

配信される作品は、青空文庫の作品を少しずつ切り分けたものです。

青空文庫:著作権の消滅した作品や、著作権者が許可した作品を公開しているWeb上の図書館。
https://www.aozora.gr.jp/

ブンゴウメールの登録は簡単で、Webサイトからメールを届けたいメールアドレスを登録すれば完了。アプリダウンロードや会員登録も必要ありません(※有料版はアカウント登録が必要)。
あとは毎日届くのを待つだけです。
サービスには無料版と、有料版の「PROプラン」がありますが、無料版についてご紹介します。PROプランのご紹介も後ほど。

この一見シンプルなサービス、実際に使用して感じたメリットは3つ。

1. アプリではなく「メール」ならではの良さがある。

2. 国内・海外問わず、自分では選ばないような作品も届く。

3. 他の人の感想をチェックできる。読み飛ばしてもアーカイブがある。

一つずつ説明していきましょう。

1. アプリではなく「メール」ならではの良さがある。

1日3分とありますが、実際には1~2分で読めてしまうものがほとんど。メールチェックとほぼ変わりません。
今や、プライベートではメールよりメッセージアプリやSNSを使う頻度の方が高いと思います。しかし、そこには届かない大事な要件がメールで届くこともありますし、結局のところ1日1回はメールチェックしていませんか?

もしこれがアプリサービスだったら「毎日アプリを立ち上げる」という動作が加わるため、最初は興味深くアプリを使っていても次第に面倒になると思います。「メール」ならではの良さですね。

さらに、このブンゴウメールの文面は非常にシンプルなテキストメールで、画像も無いため軽く、すぐに開いてすぐに読めます。余計な装飾もなく読みやすいです。

このように「読むストレス」を極力減らしてあるため、自然と習慣化しやすいのではないかなと思います。

ブンゴウメール iPhoneのメール画面
iPhoneのメールアプリで見た画面。テキストのみでシンプル。読了目安も書かれています。

2. 国内・海外問わず、自分では選ばないような作品も届く。

読書をしよう、と思い立った時、皆さんはどうやって作品を選んでいますか?
恐らく、まずは有名な作品を選んだり、気になる作家を選んだりするかと思います。
でも、分厚い大作や、全く知らない作家の作品、古めの作品などは少し手を出しづらいのではないでしょうか。

ブンゴウメールでは、国内だけでなく海外や、年代、ジャンルも異なる作家が多数選ばれ、月替わりで配信されてきます。
なので、読んでみたかった作品が来た時はもちろん嬉しいのですが、全く知らない作品が来ても「この作家、こういう作品を書く人なんだ」と新しい発見があります。まるでたくさんの本をお試しするかのような感覚です。

ブンゴウメール ラインナップ例
ブンゴウメールの配信ラインナップ例。バリエーション豊かです。

内容は本当にさまざま。優しい文章のファンタジックな物語から、哲学的で読むのに歯ごたえのある作品も。中には、これ教科書で読んだ記憶あるな~という作品もあり、少し懐かしさを覚えたりもしますよ。

この作品の表現方法が好きだな、とか、この文章面白いな、など、少しずつたくさんの作品に触れることで「この文豪のもっと長い作品も読んでみたい!」など、お気に入りの文豪と出会うキッカケを作ってくれます。

3. 他の人の感想をチェックできる。読み飛ばしてもアーカイブがある。

ブンゴウメール無料版で送られてくる作品ですが、他のユーザーも同じ作品を読んでいます。ブンゴウメールのハッシュタグ「#ブンゴウメール」でTwitterを検索すると、他のユーザーの感想が読めて面白いです。

また、月の途中、作品の途中から配信を開始した場合や、読み飛ばしてしまいメールもどこかに行ってしまった…といった場合は、公式ブログで過去配信分のアーカイブを見ることができます。
逆に、先が気になって明日が待てない!という場合は、青空文庫へ行けば最後まで読めます(笑)。

メール配信だけではなく、Twitterや公式ブログも活用することでさらに楽しみ方が広がりますね。

さて、以上の3つのメリットとポイントをまとめると下記のようになります。

1. アプリではなく「メール」ならではの良さがある。
→メールチェックのついでに読めるから自然と習慣化する。

2. 国内・海外問わず、自分では選ばないような作品も届く。
→お気に入りの文豪に出会える。長編を読む前のお試しにも良い。

3. 他の人の感想をチェックできる。読み飛ばしてもアーカイブがある。
→他の人と同じ作品を共有している楽しさ。逆に、自分のペースで楽しむことも可能。

筆者の体験談

筆者は毎朝の電車通勤時、もしくはお昼時にメールチェックをすることが多いですが、その時に読んでいます。

過去配信されたものでは、江戸川乱歩の「人間椅子」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」などは続きが気になり、とても楽しく読めました。
「人間椅子」は息遣いの聞こえそうな生々しさや、ゾッとするホラー展開への運び方が秀逸。「桜の森の満開の下」は情景描写の美しさが素晴らしく、桜が舞い散る風景が浮かぶようでした。映画など多方面でも制作されている作品で、そちらも見てみたくなりました。

この記事を書いている8月は宮沢賢治の「どんぐりと山猫」、その次に「よだかの星」を配信しています。いずれも動物が出てくる話で懐かしくもあり、かわいらしさに毎朝癒されています。

有料版はどんな感じ?

さて、有料版の「PROプラン」ですが、こちらになると下記の機能が利用可能になります。

・無料版では配信されない中長編の名作など、自分の好きな作品を選んで配信できます。
・好きな作家の作品だけ、SF小説だけ、などテーマ別の配信チャネルを購読できます。
・公式チャネルの配信をLINEで受け取ることができます。

- 公式サイトより抜粋(閲覧日:2019.8.20)

もっと読書を自分用にカスタマイズして楽しみたいという人にはPROプランが良いかもしれませんね。
月額350円で、14日間は無料トライアルができるそうです。

まとめ

読書の秋

ブンゴウメールを提供しているNOT SO BAD, LLC.さんですが、「ゾラサーチ」という、青空文庫の作品を目安の読了時間で検索できるサービスも提供しているそうです。公式ブログによると、『「5分で読める芥川竜之介の短編」みたいな探し方ができます。』とのことで、こちらも便利なサービスですね。

ゾラサーチ:https://search.bungomail.com/

まだ暑い日が続きますが、日の落ちるのが早くなってきました。もうすぐ秋ですね。今年の秋は「読書の秋」も良いかもしれません。

気軽に毎日メールで読書、始めてみてはいかがでしょうか。

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