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「Biome(バイオーム)」夏休みに撮りためた生き物たちの写真、どうしていますか?|池端隆司のモバイルジャンクション

8月が終わり、少し暑さも和らいだ気がする今日この頃。皆さんは夏休みをいかが過ごされましたでしょうか?
田舎に帰りゆっくりと過ごした方もいれば、旅行などをした方もいるかと思います。筆者は京都の方に帰省してゆっくりと過ごしていました。

帰宅後、メインで使っているiPhoneの写真フォルダには帰省中の様々な写真が入っておりました。中でも、様々な生き物を撮影した写真が多いことに気がつきました。
そこで写真整理も兼ねて、生き物の画像管理がしやすいアプリを探してみました。

撮りためた写真
筆者の写真フォルダ

実は昆虫が好きな筆者は、日頃からスマホでフィールドノートのようなものを書き、採集した昆虫の記録をつけています。しかし、もう少しスマホの機能を使って便利に管理できないかと思いアプリを探してみました。

今回探したアプリは下記の条件を満たすものです。

・画像から種名を判別してくれる
・ジオタグから採集場所を記録できる
・図鑑のように管理ができる

この3つの条件をクリアしているアプリを探したところ、「Biome(バイオーム)」というアプリを見つけたのでご紹介したいと思います。

■いきものコレクションアプリ 『バイオーム』 https://biome.co.jp/app-biome/

Biome(バイオーム)

Biome(バイオーム)

BIOME INC.無料posted withアプリーチ

この「Biome」を紹介する前にまず言いたいのは、このアプリは久々に出会った “神アプリ” だということ。
筆者は暇さえあれば開いているほど、便利に楽しく使っています。
特に生物好きの方は昆虫、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、甲殻類などなど問わず使えますのでおススメします。

マイ昆虫図鑑になるAI名前判定アプリ

スマホの写真フォルダを見返したとき、名前のわからない虫が出てくることはありませんか?

筆者は名前がわからない昆虫などの生物がいた場合はとりあえず写真を撮り、帰宅後に調べてノートに記録を取ったりしていたのですが、この「Biome」というアプリはAIで画像判別して候補をいくつか提案してくれます。
わかりやすく撮影した場合は、かなりの高確率で間違いなく判別してくれます。
筆者の場合、名前不明の昆虫はあまりいませんが、「目」「科」までは覚えていて詳細な種名を思い出せない時などに、AI 機能を利用して名前判定を行ったりしています。

メジャーな種などは高確率で判明
メジャーな種などは高確率で判明します。

ただのAI名前判定アプリじゃない、まるで「リアルポケモンGO」

この「Biome」ですが種名をAIで名前判定するだけではなく様々な機能があります。
簡単に紹介させていただきます。

AI名前判定

AI名前判定
AI名前判定

撮影した写真を選択して「動物・昆虫」か「植物」の2択を行うと、近しい種類の候補が表示されて、候補画像に画像一致度のパーセントが表示されます。ばっちり結果が合うこともあれば実際の種名が表示されないこともあります。
そんな時は知っている種であれば「検索して投稿」ができます。
わからない場合は、スマホアプリだからこそ可能な「しつもん投稿」という機能があり、他の利用ユーザーに聞くこともできるので安心です。

トロフィー機能(バッチ獲得機能)

トロフィー機能(バッチ獲得機能)
トロフィー機能(バッチ獲得機能)

投稿した画像数や「いきものクエスト」という指定された種類を探すゲームをクリアすることでレベルアップし、バッチを獲得できる機能があります。 「投稿数」、「発見種数」、「クエスト」など多数の種類のバッチがあり、ゲーム感覚で生き物を探し投稿することができます。

マイ図鑑機能

マイ図鑑機能
マイ図鑑機能

マイページでは自分が投稿した生物の一覧が確認できます。
この一覧の画像から「図鑑」ボタンを押すと、「種名」、「レア度」、「投稿数」、「発見しやすい時期」、「分布図」を見る事が可能です。
自分の捕まえた昆虫はどんな季節にいて、日本のどのエリアにいるのかが見れるのは面白くもあり、勉強にもなります。

SNS投稿機能

SNS投稿機能
SNS投稿機能

自分が投稿した写真は利用ユーザーのみんなに公開することが可能です。
珍しい種であったり、綺麗に撮れた時にコメントをもらうことがあります。
自慢の種や、綺麗に撮れた写真は是非投稿してみましょう。

分布図

分布図
分布図

マップボタンを押すと地図が表示され、自分が現在いる場所が表示されます。
自分の位置を中心に近くで投稿された画像を見ることができるのですが、自分の地域にも沢山の生物がいることに驚くと思います。
投稿した種が絶滅危惧種など個体数が少ない場合、環境保全の為に位置情報は公開されない仕組みとなっているところがとても良いです。

クエスト(お題の生物を撮影)

クエスト(お題の生物を撮影)
クエスト(お題の生物を撮影)

ホーム画面に表示されている「いきものクエスト」という機能があります。
夏の期間であれば「夏休みいきものクエスト」というクエストが公開されていました。
このクエストは日本の夏を代表するいきものを探すというお題で、セミやカエル、バッタ、カミキリムシなど指定された種類を投稿すると、クリアを記念してバッチが貰えます。

図鑑

図鑑
図鑑

図鑑ボタンを押すと「昆虫・クモ」、「魚類」、「両生類」、「爬虫類」、「哺乳類」、「種子植物」などのカテゴリーの図鑑になっています。
掲載されている種はかなり多く「みんなの投稿」や「発見しやすい時期」の他に「分布図」を確認することが可能です。

環境保全にも繋がっている?

この「Biome」は、筆者的に今まで求めていたモノのほとんどを網羅している素晴らしいアプリです。
今後も永続的に使いたいため、いわゆる「課金」をしたいと考えました。しかし課金要素は一切無く、全ての機能を無料で使うことができるようになっています。

スマホコンテンツ業界で働く筆者的には、やはり何故?と思ってしまうところ。そこで「Biome」を運営している「株式会社バイオーム」のサイトを確認してみました。  

 

「株式会社バイオーム」アプリ紹介ページ
「株式会社バイオーム」アプリ紹介ページ

このバイオーム社代表の藤木さんは、生物の宝庫である一方環境破壊の最前線であるボルネオ島で、2年以上キャンプ生活をしながら環境保全の活動をしていたそうです。その経験を活かし、現在のインターネット社会のネットワーク機能を利用して生物分布データを取得し、絶滅危惧種の保全などに役立てるデータベースを構築。環境保全を目的としたビジネスプラットホームを作るため、バイオーム社を設立したとのこと。

会社概要を見ると、取得した生物分布データの解析から得た「データ解析事業」と、取得したデータを使った「データベース事業」などを展開しているようです。おそらく、生物の分布データを環境アセスメント事業社などへ販売するなどの活動をしているのではと思います。皆さんがアプリを利用することで蓄積される生物分布データなどは、環境保全に繋がっているということですね。
実際に登録されているデータ数を見ると「昆虫」の項目ではすでに3万種以上登録されています。

まとめ

全ての機能が無料で使え、環境保全にも役立っているこのアプリですが、機能だけでなくコンセプトも素晴らしいアプリだと思います。
この週末はスマホ片手に家の中から近くの公園に散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。
周りの人に「よくそんなに虫見つけられるね」と言われますが、見つけられているわけではなく見ているから見つけられるだけです。時には部屋を出て、自然に目を向けてみてはいかがでしょうか?

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