現代社会に無くてはならない存在、スマートフォン。電話だけではなく、メールにSNS、お財布機能など便利になるばかりです。でももし、突然スマホをなくしてしまったら… どうなってしまうのでしょうか。
2018年に公開された映画「スマホを落としただけなのに」はスマホを落としたことで起こる悲劇を描いたサスペンスです。なんと続編の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が2020年に公開されるとのことで、モバイルを扱う当校でもあらためてご紹介してみたいと思います。
まだ今作を観ていないという方は、続編公開前にドキドキしながら観てみてはいかがでしょうか。
※なお続編のサイトには、前作のネタバレがありましたので要注意です…!
ここより下はネタバレが無いよう配慮して記載していますが、できるだけ情報を知りたくない方は読まないことをおすすめします。
映画「スマホを落としただけなのに」のあらすじ、コワイところ
あらすじ(公式サイトより抜粋)
彼氏の富田(田中圭)に電話をかけた麻美(北川景子)は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に言葉を失った。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、富田のスマホが無事に戻ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に不可解な出来事が起こるようになる。
単純にスマホを落としてトラブルに遭うだけではなく、謎に満ちたストーリー。主人公たちがスマホを落とした頃、とある事件の調査も開始されます。それは一体何を意味するのか。スマホで悪事を働く犯人は誰なのか。スマホを落としただけで、データだけではなく様々なものが暴かれていく展開に、最後までハラハラしながら鑑賞しました。
筆者が、ここが怖い!と思ったポイントを少しだけ紹介します。
SNS社会、スマホでつながっている世界の恐ろしさ
まず、観るまでは北川景子さんが演じている麻美がスマホを落とすのかと思っていました。落とすのは彼氏の方なんですね。麻美はSNSに顔出しもしていないくらいだったのに、結局は彼氏のスマホから、顔写真はおろか色々なプライバシーが暴かれてしまいます。
SNSやアドレス交換などで誰かと繋がっている以上、思わぬ事件に巻き込まれるのは避けられないのかもしれません。
カード情報やパスワードが抜き取られてしまう

スマホを奪われたら、と考えた場合。まず思い浮かぶのは、金銭的に悪用されることではないでしょうか。
キャッシュレス決済や、登録したカード情報で買い物をされてしまうなど。映画でもそのようなシーンがありましたが、中でも怖いなと思ったのが「偽メール」。パスワード変更を促す偽メールが届く経験、皆さんもありませんか?偽メールに対応することで、パスワードが漏洩してしまうかも。
メールやメッセージは、本当にその人が発信したもの?
SNSやメールのアカウントを乗っ取られる、という現象は、皆さんも一度は見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。他人がアカウントを乗っ取られて妙な行動をしていたり、明らかに怪しいメールが友人のアカウントから送られてきたり。
しかし、金銭を要求するメッセージや変なサイトへ誘導していた場合は警戒することができても、日常的な挨拶やお誘いだったらどうでしょうか?本人のメッセージだと信じてしまうのではないでしょうか。
【実体験】私もスマホをなくしました
実は筆者も今年、駅にスマホを置き忘れてしまったことがありました。
紛失に気づいた時点で1時間ほど経っており、その時のショックは物凄いものでした。もちろん顔認証でロックはかけていますが、プロの手に渡ってしまったらどうなるのだろうか。見知らぬ、悪意ある他人がスマホを持っていく姿を想像してしまい、「あ、終わった…」と思いました。
スマホに電話をかけてみても、電源が入っていないとのメッセージで繋がらず。スマホの位置を探してくれるアプリも、なんとログインパスワードを忘れてしまい使えないという始末(大失敗です…)。
なくした駅には心当たりがあったのですが、拾得物の問い合わせは既に対応時間外。駅にたどり着くまでの間、気が気ではありませんでした。結果として、スマホは親切な方が拾ってくださっていて、すぐ預かり所で保管されていたため事なきを得ました。
ちなみにその預かり所では、預かった端末の電源はオフにする決まりとなっているそうで、電話が繋がらなかったのはそれが原因だったようです。
【対策】スマホをなくしたときはどうしたらいいのか
対策は詳しく調べるといくつかありますが、事前に準備をしっかり行っておくことが何よりも重要です。
顔認証や指紋認証、パスワードロックなど、ロックが必ずかかるようにしておくことは大前提です。もしロックがかかっておらず誰にでも開けられる状態になっている場合は、遠隔操作でスマホをロックしたり内容を消去する、クレジットカードを止める、などの対応がまず優先になってくるかもしれません。
位置情報アプリが大活躍
スマホを探す際にとても有効なのが「iPhoneを探す」、Androidであれば「端末を探す」など、スマホの位置情報を教えてくれるアプリ。今や定番&必須のアプリとしておなじみでしょう。ただし電源を切られてしまった場合、切れる直前までの位置しかわかりませんのでそこは注意です。先述のスマホロックや情報の消去もこのアプリで可能です。
この2つは定番アプリではありますが、普段使うアプリではないので、実はインストールしたのみで使ったことないという人も多いのでは?
いざという時に使い方に困ったり、筆者のようにパスワードが分からなくなってしまう場合があります。一度平常時に使ってトレーニングしてみるのも良いと思います。
スマホを落とした場所に心当たりがある場合は、すぐに拾得物の問い合わせをする、現場に戻る、警察に届け出るなどの対処ももちろん平行して行いましょう。
キャリアへの問い合わせも有効
携帯電話研究家の池端隆司さんに伺ったところ、アプリでも紛失場所がわからない場合、各キャリアのサービスを利用するのも有効とのことでした。電源がオフになってしまっていても、キャリア側のサービスで場所を突き止めることができるかもしれません。
au
盗難・紛失でお困りのとき | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
https://www.au.com/support/service/mobile/trouble/loss/
NTTドコモ
盗難・紛失したときは | お客様サポート | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/service/search/index.html
ソフトバンク
紛失ケータイ捜索サービス | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/service/search_phone/
電源オフでも位置がわかるスマートタグ
位置情報がわかるようにしておくグッズとして、アプリにも似ていますが「スマートタグ」を付けておくことも対策として有効です。スマートタグなら、スマホの電源をオフにされても場所がわかりますね。
スマホに限らずカギや大事なものに付けておけば安心です。
ただし、アプリで操作をするので、スマホにスマートタグを付ける場合は別端末でアプリが使えることが必要となってきます。
映画にも位置情報を教えるアプリが登場しましたが、窮地に陥る原因になるのがスマホなら、助けてくれるのもスマホかも?というわけですね。
次はあなたがスマホを落とすかもしれない
普段どんなに気を付けていても、焦っている時や何かに集中している時、ついスマホを落としてしまっても気づかないことがあるかもしれません。また、仲の良い友人や恋人がスマホのデータを奪われてしまったり、知人から届いたおかしなメールに対応してしまうことも絶対無いとは言いきれないでしょう。
思い出や宝の詰まった大切なスマホ、何かが起きる前に対策を練っておきましょう。
・スマホを落としただけなのに 公式サイト
http://sumaho-otoshita.jp/first/ (現在は公開終了)
・絶対悪用させない!スマホを紛失した時に困らないための行動
https://japan.norton.com/smartphone-lose-3112