e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2019が開催される|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2019が開催される|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

11月23日、福岡県飯塚市が主催する「e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2019」の最終プレゼンテーションおよび表彰式が九州工業大学の飯塚キャンパスで開催されました。このコンテストは毎年出題されるテーマに沿ってアイデアに富んだアプリの開発を競うコンテストで、今年で8回目の開催となります。
じつは筆者は開催の構想時から携わらせていただいており、また2012年の第1回コンテストから審査員長を務めさせていただいております。

作品の応募は全国各地から、学生・社会人問わず様々な方々から応募がありますが、若い人ほどユニークなアイデアと優れた開発力を持つのか、近年は学生が開発した作品が主体になってきた傾向があります。
今年の応募テーマは『社会をより良くするためにできること』を共通テーマとし、「ブロックチェーンを活用」「AIを活用」「IoTを活用」という3つのテーマに応募していただく形を取りました。その結果52件のエントリーがあり、一次審査を突破した計15チームが最終プレゼンテーションに挑みました。

開会式であいさつされる飯塚市長の片峯誠氏
開会式であいさつされる飯塚市長の片峯誠氏

最終プレゼンテーションに先立ち行われた開会式には飯塚市長の片峯誠氏が登壇し、今年10月に市内の嘉穂劇場にてシリコンバレーで開催される世界大会の一つであるスタートアップワールドカップが開催されたこと(飯塚市はシリコンバレーのサニーベール市と姉妹都市関係にあります)を紹介。「起業家の皆さまが世界に挑戦し、活躍するための機会の場」としての飯塚市をアピールされました。

最終プレゼンテーションは、15チームが各4分という限られた時間の中で、開発したアプリの魅力を審査員や来場者にアピールします。企画書からは伝わらなかったアプリへの熱い想いなどが語られ、審査員における作品へ評価が大きく変わるところです。またプレゼンテーションの後は実機によるデモンストレーションが行われ、ここで実際にアプリを体験し、最終的な評価を行います。

審査の結果、見事グランプリに輝いたのは、グループ名「燻製部」の作品「mindPump for Travel」。九州工業大学の学生たちで構成されています。この作品は10月に開催されたU-22プログラミング・コンテストで経済産業省商務情報政策局長賞を受賞したJavaネイティブアプリケーション「mindPump」(九州工業大学・鵜狩慧久さんが開発)を用い、自動生成されるマインドマップを通じてイメージを視覚化するプログラムで、これを使って旅行計画を立てるアプリとなっています。

グランプリほか多数の企業賞を獲得したmindPump for Travelを開発した「燻製部」の皆さん
グランプリほか多数の企業賞を獲得したmindPump for Travelを開発した「燻製部」の皆さん

また市長賞には、株式会社西海クリエイティブカンパニーの作品で、LINEおよびLINE WORKSでドキュメントを撮影して送信すると画像情報を解析して自動で文字データに変換して返答してくれる「文字起こしばりぐっどくん[LINE WORKS]」が選ばれました。プレゼンテーションはこのアプリの開発に携わった九州工業大学の兵頭さん。すでにLINEアプリとして本年7月にリリースされているサービスで、10月31日現在で5万5千人を超えるユーザーに利用されているそうです。今回の応募作品は新たにLINEの法人向けサービス「LINE WORKS」用に開発したもの。文字データに変換するいわゆるOCRアプリは数多くありますが、多くのユーザーが利用するLINEを使って文字起こしできるツールということで、ユーザーの敷居を軽減しています。

市長賞に輝いた「文字起こしばりぐっどくん[LINE WORKS]」をプレゼンする兵頭さん
市長賞に輝いた「文字起こしばりぐっどくん[LINE WORKS]」をプレゼンする兵頭さん
この数年、福岡県外の学生や企業にグランプリが渡っていましたが、今年はグランプリ、市長賞とも地元の九州工業大学学生が獲得し、その実力を見せてくれたコンテストとなりました。

なおe-ZUKAスマートフォンアプリコンテストは、毎年多くの企業による協賛によって実現しています。今年はアシアル株式会社、一般社団法人ブロードバンド推進協議会、F Ventures LLP有限責任事業組合、株式会社ハウインターナショナル、飯塚病院、株式会社リンクトブレイン、株式会社NOTE、一般社団法人StartupGoGo、タカハ機工株式会社、テックウィンド株式会社、一般社団法人テレコムサービス協会(ICTビジネス研究会)、株式会社トーマスラボ、株式会社TRIART、トヨタ自動車九州株式会社、富士通クラウドテクノロジーズ株式会社、株式会社オプティムの16企業・団体から協賛いただき、各企業賞も用意されました。グランプリの賞金は30万円ですが、それ以上にこれら各企業賞が充実しているのもこのコンテストの魅力です。

実際のアプリを体験できるデモンストレーションタイム
実際のアプリを体験できるデモンストレーションタイム

今年もアイデアに富んだたくさんの応募アプリに触れることができました。冒頭にも書きましたが、やはり若い人たちほどユニークなアイデアを生み出せているなと感じましたが、一方でそれらアプリをどうビジネス化していくかといったマネタイズの部分でまだまだ工夫が必要であるとも感じました。

きっと来年もこのコンテストは開催されるはずですので、ぜひ今からユニークなアイデアをアプリで実現していただいて、また多くの方々からご応募いただきたいと考えています。

参考:過去の開催結果
e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2018、受賞作品決定
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1155190.html
e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2017、受賞作品決定
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1092505.html
e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2016、受賞作品決定
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1031033.html
e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2015、受賞作品決定
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/731924.html

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