キャッシュレス元年となった2019年は、本サイトでもキャッシュレス関連の話題を多く取り上げてきました。リサーチ結果をもとに駆け足で振り返ってみました。
フィンテック情報を発信する情報メディア『ソーシャルアンテナ』(運営:ウォルターインターナショナル)は、2019年12月1日にスマホ決済利用者を対象に「スマホ決済(QR決済)」に関する最新アンケートを実施。PayPayをはじめとするスマホ決済の利用状況・満足度・将来性について調査しました。
スマホ決済の最新アンケート調査
調査概要
近年、財布を持たないキャッシュレス決済の中でも大きな注目をあつめるスマホ決済(QR決済)。PayPay(ペイペイ)の登場を機にさまざまなサービスが登場しています。そこで今回は「スマホ決済(QR決済)」利用者に向けて最新アンケートを実施し、動向レポートをまとめました。
アンケートの目的
スマホ決済の最新利用状況、満足度、将来性について詳しい調査を行いました。
アンケート結果の詳細は下記を参照ください。
本記事では、アンケート結果をもとに気になったポイントを抜粋して解説します。
アンケート結果をさらっと分析
【問1】今もっとも使うスマホ決済はどれ?
1.LINE Pay 11%
2.楽天ペイ 16%
3.PayPay 39%
4.メルペイ 9%
5.d払い 17%
6.au PAY 5%
7.その他 3%
テレビCMでの大量露出や大規模な還元キャンペーンが功を奏して、一番多く使われているキャッシュレスサービスはPayPayでした。楽天ペイやd払い(NTTドコモ)・LINE Payも一定数の利用者を獲得。他社サービスも着実に浸透してきていることが分かりました。2番手以降は混戦状態のようですね。
【問2】スマホ決済(QR決済)を選ぶ決め手は?
1.使いやすさ 26%
2.ポイント還元 54%
3.使える店舗 16%
4.周りの評判 2%
5.その他 2%
やはりというか、ポイント還元重視の回答が全体の半数を超える結果に。クーポン感覚で節約のためのツールとしてキャッシュレスを使っている人が多いのかもしれません。
使いやすさに関しては、これまでクレジットカードでは購入できなかった切手が今後買えるようになったり、公共料金や振り込み票がバーコードスキャンで支払えるものが増えればさらに生活密着のサービスになっていく可能性は大いにあります。
【問3】スマホ決済を利用する頻度は?
1.いつも使う 23%
2.たまに使う 49%
3.キャンペーンの時だけ使う 20%
4.ほとんど使わない 8%
いつも使う、たまに使うを合わせると7割を超えていて、かなり浸透してきていることがわかります。最初の登録手順をもっと簡単にして、先行しているSuicaなどの交通系電子マネー感覚で持てるようになれば、もっと利用者は増えるはずです。
【問4】スマホ決済を利用している数は?
1.1つ 62%
2.2つ 27%
3.3つ以上 11%
現時点では複数のサービス利用する傾向は少なめ。ポイ活やマイラーの人なら、キャンペーンやお店ごとに使うキャッシュレスを変えている人も見かけますが、使い分けを意識している人はまだまだ少数派ということになります。
【問5】キャッシュレス決済でもっとも使うのはどれ?
1.クレジットカード 51%
2.デビットカード 7%
3.電子マネー(Suica・nanacoなど) 18%
4.スマホ(QRコード)決済 24%
軽減税率の対象になり、後払いの仕組みが浸透している、クレジットカードがダントツの結果になりました。キャッシュレスのチャージ手段にクレカを設定しておけばポイントが貯まりやすくなるなど、キャッシュレスとクレカの相性の良さはもっとアピールできる筈なので、今後この数値は変化していくはずです。
【問7】これからもっとも伸びると思うスマホ決済は?
1.LINE Pay 20%
2.楽天ペイ 16%
3.PayPay 41%
4.メルペイ 8%
5.d払い 10%
6.au PAY 1%
7.ゆうちょPay 2%
8.その他 2%
こちらもPayPayが一番になりました。人気と将来性の高さも浮き彫りとなっています。一方、LINE Payに期待する声も多く、ゆうちょPayなど注目サービスを含め今後シェア率が変動する可能性があります。ゆうちょPayは今年2月からはじまる郵便局窓口でのキャッシュレス対応開始がターニングポイントになりそうです。
キャッシュレス社会の拡大が加速していくなか、遂に郵便局の窓口でキャッシュレス決済を使える日が確定しました。他社の動向も気になるところですが、キャッシュレスでできるようになることをOrigamiのリリースから見てみましょう。 株[…]
【問8】スマホ決済(QR決済)はキャッシュレスの主流になると思うか?
1.思う 53%
2.思わない 22%
3.分からない 25%
過半数がスマホ決済(QR決済)は、キャッシュレス決済の主流になると考えており、将来的に他のキャッシュレスサービスの利用率を超えると考えていることが分かりました。
地元のコンビニでも少しずつですがキャッシュレス専用のセルフレジを見かけるようになりました。また、私鉄のキオスクがコンビニ運営への切り替えが進んでおり、JRでは無人店舗の実証実験もはじまっています。これらの事例からも、社会インフラとしてキャッシュレスサービスが定着していく流れは止まらないと思います。
今後も楽しみながら、キャッシュレス関連の記事を紹介していきます!