世界に誇る日本の時計技術が、世界最小を実現しました。セイコーインスツル株式会社(以下:SII)は、直径33.5mm、厚さ7.9mmの世界最小※サイズの携帯用ソーラーパワー型ビーコン「T-WA10」を開発、供給を開始したと発表しました。
■ビーコンとは
低消費電力の近距離無線技術「Bluetooth Low Energy(BLE)」を利用し、本体からBluetooth信号を発信することで位置情報の把握などに使われるデバイスのこと。最近では使用者の所在管理や高齢者や子供の見守りなど様々なシーンで利用されています。
しかし、これまでの携帯用ビーコンは、電源にコイン型電池を使用したものが多く、定期的な電池交換が必要で手間がかかるほか、電池持ちの心配がありました。一方、電池交換を必要としないソーラー発電型のビーコンは、設置型がほとんどで、日常携帯するにはサイズが大きいといった課題がありました。
SIIが開発した携帯用ソーラーパワー型ビーコン「T-WA10」は、長年の腕時計製造で培った小型化技術や省電力制御技術を活かし、ソーラー発電でありながら世界最小サイズで以下のスペックを実現しました。
製品の特長
1. 径33.5mm、厚さ7.9mmで、ソーラー発電型のビーコンとしては世界最小サイズを実現。
2. 室内照明及び太陽光により発電し、低照度(300ルクス)の環境下でも1秒に1回の周期で発信し続けることが可能。
3. 二次電池を搭載し、余剰電力を蓄電することが可能です。フル充電の状態であれば光が当たらない状況でも約2ケ月間動作し続けることができます。(発信間隔:1回/秒)
4. 加速度センサーによる動作信号及びソーラーパネルによる受光信号の有無により、発信の周期を切り替え、省電力制御を行うことが可能。
5. LEDライトを搭載し、ボタンを押すことにより電池残量の有無を確認することができます。
6. 5気圧防水により、屋外や水を扱う作業現場でも使用することが可能。
7. 提げ時計を現代風にアレンジしたシンプルなデザインは、オフィスでの使用にもマッチします。

もちろん、スマホや鍵につけておけば、うっかり置き忘れたり紛失時も位置情報で特定できますね。今後この技術やサイズだからできる、サービスや仕組みがどんどん登場して欲しいです!
セイコーインスツル株式会社のプレスリリースはこちら
https://www.atpress.ne.jp/news/204388