浅井企画でお笑い芸人をしているエーデルワイス門田樹です。
普段Bluetoothイヤホンで音楽を聴いているんですが、電波の関係でたまに曲が途切れます。
そんなタイミングで向かいから綺麗な女の人が歩いてきたら心の中で
「その人との出会いが、僕の”すべて”を変えてしまったんだ」
みたいなナレーションして楽しんでます。
人を惹き付ける文章は冒頭で読者の心を掴むことが大事と聞いたのですが、だいぶ取りこぼした気もします。
市民と人狼が脱獄対決!「脱獄ごっこ」
今回は「脱獄ごっこ」というゲームアプリをご紹介させてください。
マルチすぎる会社
これはUUUMが作った非対称対戦型マルチプレイゲーム。
UUUMと言えば人気YouTuberを多数抱えるトップ企業。
ゲームまで出していたんですね。
社名の由来は社長が社名を考えるときに「うーむ。。。」と悩んでいたのをそのまま採用したとのこと。
僕の相方は鼻炎持ちなのでネタ作りで煮詰まると鼻をすーすーぴーぴー鳴らしながら悩みます。
社長が鼻炎持ちだったら「SUPY(すーぴー)」になっていたかもしれません。
これはこれでかわいい。
脱出+人狼
脱獄ごっこ。つまりプレイヤーは囚人です。
この風貌を見る限り、出来心で付けまつ毛でも万引きしたんでしょう。
ネット回線でつながった4人のプレイヤーが、フィールド上に隠されている6つのスイッチを探し出して監獄から脱出を図るゲームとなっております。 敵キャラなどは出てきません。
「じゃあ、簡単じゃないか」と思うでしょ。
実はプレイヤーの中には一人だけ「全員を倒せばクリア」という別の勝利条件を与えられた「狼」が存在します。
このゲームは脱出ゲームを人狼ゲームと組み合わせたゲームなのです。
ここがおもしろいところ!
人狼ゲームを知らない人は「なんで急に狼?」「世界観どうなってんの?」と思っていることでしょう。
人狼のトラウマ
人狼とは、古くからあるアナログゲームで、市民に紛れ込んでいる狼を話し合いであぶり出すゲーム。
2000年代から日本でも流行り始め、人狼ゲームをしながらイケメン俳優達がアドリブ芝居を繰り広げる舞台も人気となりました。
僕も6年前にそういった舞台にお笑い枠として出演する仕事があり、あまりの心理戦の下手さにイケメン俳優に舞台上で「ヘラヘラするな!この中に狼がいるんだぞ!!」と胸ぐらを掴まれ、アドリブ芝居の中に見事なまでにマジ説教を織り込まれてしまいました。
さすがプロの俳優さん、お客さんはうっとりそれを眺めていました。
僕はというとそれ以来すっっっっかり人狼嫌い。
しかしこのゲームにはチャット機能がないので心理戦の要素は薄く、他のプレイヤーの行動を見て狼か市民かを判断するだけなので、もうあの休憩時間に自撮りばかりしていたイケメンに怒られることもないのです。
チャットの代わりに自分が疑っている人を外のプレイヤーに伝える機能があります。
これを使うことで、他のプレイヤーが誰を疑っているかがわかり、怪しいプレイヤーが近づいてきたときに身構えることができるのです。
逆に狼がこの機能を使って市民に濡れ衣を着せることもできるというわけです。
このくらいなら人狼が苦手な僕にも楽しめます。
脱出ゲームと人狼のバランスが柿の種とピーナッツくらい丁度いい。
ぶた爆弾がお気に入り
市民と狼は武器をランダムに配布された武器を使って戦います。
配布された武器が強ければ「よし!もう人狼をこちらから倒しにいっちゃおう」となり、
弱い武器だったら「今回は逃げ回りながらスイッチを探そう」という戦略になるわけですね。
お笑い芸人も神様から授かった武器で戦っている人ばかり。
おもしろい顔を授かれば、コミカルな動きを磨き、
絵心を授かれば、フリップネタを量産し、
美声を授かれば、歌ネタで会場を沸かせる。
短めの舌を授かった僕はエピソードトークの序盤で「これ最後まで話してもたいしてウケないな」と感じたときは、
苦手なサ行の言葉を混ぜ込み、オチにいくまでに「いや、滑舌が気になる!」とMCにつっこんでもらうのを期待します(姑息)。
タピオカラストバトル
もし狼に倒されてしまってもそこでゲームオーバーではありません。
他の市民プレイヤーに体力回復頑張れダンス(勝手に命名)を踊ってもらうことで復活することができるのです。
しかし復活に成功しても体力全回復とはいかず、回復するのは狼に一回でも攻撃されたら死んでしまうくらい。
ここで助けられた側が何を思うかというと「せっかく命がけで助けに来てくれたんだからなんとしても生き延びないと!」ということ。
最初から持っているたくさんのHPよりも仲間が分けてくれた少しのHPに重みを感じるというなんともエモーショナルな体験をさせてもらいました。
市民が6つのスイッチを押すと監獄の扉が開き、脱出ゾーンが出現します。
時間内にそこにたどり着けばクリアなのですが、大抵脱出ゾーンの近くで狼が待ち伏せており最終決戦が始まります。
『やっぱりあんたが狼だったのね』
「逃がすわけにはいかねえんだよ」
『っていうかタピオカのお金ちゃんと払ったんですけど?』
「お前にはここで死んでもらう」
『それはこっちのセリフ』
グレネードを放つ
『私の勝ちね!』
「負けたぜ・・・図太く生きろよ・・・タピオカのストローみたいにな」
うーむ。。。。
このゲームの評価(10点満点!)
【弱い武器あたったときの絶望度】…8点
【アカウント名が変なヤツ怖い度】…10点