スマホのスペックは何を中心に見ればいい?
皆さんはスマホを購入する際、どういった点を見て選んでいますか。スマホは決して安い買い物ではなく、しかも一度購入すれば大抵は数年使うものになるため、適当に選ばずにしっかりとスペックについて考慮して選ぶようにしましょう。
しかしスペックと言われてもどういった点を比較すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
この記事ではスマホ購入時に見るポイントについて紹介します。
スマホのスペックの比較ポイント11選
スマホはどのようなポイントを見ればよいのでしょうか。スマホを選ぶ基準には、いくつかの重要なポイントがあります。もっとも大切なのは基本的なスペックですが、おサイフケータイやワンセグなどの付帯機能についてもチェックしておくべきでしょう。
基本的なチェックポイントを比較して、自分にぴったりのスマホを選ぶようにしましょう。ここではスマホのスペックの比較ポイントを紹介します。
OS
スマホのスペックの比較ポイントであるOSとは、コンピュータのオペレーションを司る根幹のシステムです。スマホのOSは、iPhoneに搭載されているiOS、もしくはAndroidの2種類となります。どちらもメリットデメリットがあるため好みの問題になりますが、こだわりがある場合はそちらを選ぶと良いでしょう。
Androidはカスタマイズ性の高さ、iOSはセキュリティの高さが特徴です。
Android
Androidとは、一般的なAndroidスマホに搭載されているOSです。AndroidはApple以外の一般的なスマホに搭載されているOSです。自由度の高さが魅力ですが、セキュリティ面ではiOSには劣るといった特徴があります。
Androidはさまざまなメーカーが販売しているため、スペックはメーカーにも左右されます。
iOS
iOSとは、Apple製のiPhoneなどに搭載されているOSです。iOSはApple製のスマホに搭載されているOSで、セキュリティの堅牢さやApple製品ならではの洗練された使いやすさが魅力ですが、カスタマイズ性の面ではAndroidに劣ります。iOSを選ぶ人はApple製品にこだわりを持っている場合も多く、OSに関しては好みで選ぶと良いでしょう。
ストレージ・メモリ
スマホのスペックの比較ポイントであるストレージ・メモリとは、データの記録やアクセスに関係するコンピューターコンポーネントです。スマホを選ぶ場合には、主にどのような用途でスマホを利用するのかにもよりますが、ストレージやメモリの容量も大きさも比較するのに重要なポイントであると言えます。また、内蔵ストレージのことを「ROM」と呼び、メモリのことを「RAM」と呼びます。
ROM
ROMとは、データを保存するために利用する内臓ストレージです。パソコンの場合は「HDD」や「SSD」で表現しますが、スマホの場合は「ROM 32GB」のように表現します。ROMは引き出しのようなデータの保存場所に当たるため、大きければ大きいほど多くのデータを保存することが可能です。そのため、基本的にはROMの値が大きいほどスペックが優秀だと判断することができます。
RAM
RAMとは、作業領域にあたるメモリです。RAMは作業台のようなもので、作業時には引き出しにあたるROMからデータを出して作業台に並べることになります。作業が大きければ大きいほどたくさんの素材を並べて作業ができ、作業効率が向上します。そのため、基本的にはRAMの値が大きいほどスペックが優秀だと判断することができます。
CPU
スマホのスペックの比較ポイントであるCPUとは、コンピュータの中央処理装置です。CPUはたとえるなら頭脳にあたる部分です。「クロック周波数」と「コア数」の2つがポイントで、クロック周波数は数値が大きいほど処理速度が速いため、スペックが高いと言えます。一方、コア数はデュアルコア(2コア)、クアッドコア(4コア)などの種類がありますが、値が大きいほど性能が良いというわけではなく、スペックに依存します。
ディスプレイ
スマホのスペックの比較ポイントであるディスプレイには、「有機ELディスプレイ」と「液晶ディスプレイ」があります。ディスプレイの種類には2種類ありますが、どちらも一長一短なのでディスプレイの種類で選ぶ必要はないでしょう。それよりも、ディスプレイはサイズや画面解像度の方が比較する際の重要なポイントです。
サイズ
ディスプレイのサイズは、大きいほど見やすくなりますが本体サイズも大きくなります。画面サイズはスマホの使いやすさにも大きく影響するポイントです。もちろん大きい方が見やすいですが、その分本体サイズまで大きくなるのは困るという場合もあるでしょう。そういった場合は、画面サイズだけでなくディスプレイ外の額縁幅であるベセル幅を比較すると良いでしょう。
画面解像度
画面解像度とは、ディスプレイのきめ細やかさです。解像度には「ピクセル」と「画素」があり、解像度が1200×600ピクセルなら長辺1,200ピクセル×短辺600ピクセルのディスプレイということになります。一方、画素は1,200ピクセル×600ピクセルで720,000画素と表記します。ディスプレイの解像度が同じ場合は、ディスプレイサイズが大きいものほど1ピクセルの面積が広くなるため画質が荒くなります。
カメラ
スマホのスペックの比較ポイントであるカメラには、メインカメラやインカメラ、画素数、カメラの個数などのポイントがあります。一般的にスマホのカメラというとディスプレイの反対側を撮影するメインカメラを指しますが、近年は複数のカメラを内蔵しています。また、それぞれにイメージセンサとレンズが搭載されています。カメラのスペックを比較する場合は、メインカメラだけでなくインカメラについてもチェックしましょう。
メインカメラ/イン(サブ)カメラ
メインカメラは被写体を撮影するカメラ、インカメラは自撮りを目的としたカメラです。メインカメラとサブカメラは役割が異なります。メインカメラは被写体を美しく撮影するための設計となっていますが、インカメラはビデオ通話などを想定しているため、メインカメラよりも性能が劣ります。
画素数
画素数は、写真のきめ細かさを左右します。メインカメラの画素数は近年増加傾向にあり、発色が美しく繊細な写真が撮れるものが多くなってきています。多くのスマホのメインカメラは800万~1,300万画素、スペックが高い場合は2,000万画素を超えるものもあります。一方、インカメラは画素数も控えめで、メインカメラの10分の1ほどとなっています。
カメラの個数
カメラの個数には、デュアルカメラやトリプルカメラなどがあります。近年のスマホは広角や望遠、静止画と動画など、異なる特徴を備えた複数レンズのカメラを搭載しているデュアルカメラやトリプルカメラなどがあります。メインカメラが1つの機種よりも綺麗な写真が撮れるため、写真を多く撮りたい人に適しているでしょう。
バッテリー容量
スマホのスペックの比較ポイントであるバッテリー容量は、数値が大きいほど容量が多いです。バッテリー容量は値が大きいほどバッテリー容量が多いため、基本的には長く利用できます。ただしスマホのスペックにも影響を受けるため、消費が多い場合はバッテリー容量が多くても短時間でバッテリーが消耗されます。また、電池の持ちを比較する場合は、次に紹介する「連続待受時間」も重要です。
連続待受時間
スマホのスペックの比較ポイントである連続待受時間は、電源を入れた状態でどのくらいバッテリーが持つかを表すものです。スマホの電池持ちが重要な場合は、バッテリー容量だけでなく連続待受時間も比較するようにしましょう。連続待受時間が短ければ、バッテリー容量が多くても電池持ちが悪いということになってしまいます。
連続通話時間
スマホのスペックの比較ポイントである連続通話時間は、どのくらい連続で通話ができるかを表すものです。スマホで通話をよく利用する人の場合は、チェックしておいた方が良い項目です。ただし通話時間は電波状況などの環境にも影響を受けるため、参考程度で問題ないでしょう。
Wi-FIの規格
スマホのスペックの比較ポイントであるWi-Fi規格は、対応している規格が多いほど優秀だと言えます。対応しているWi-Fi規格はスマホのパンフレットなどに記載されています。規格ごとに周波数帯や最大通信速度などが異なり、対応しているWi-Fi規格が多いほどより快適なWi-Fi環境で使える可能性が高いと言えるでしょう。
Bluetooth
スマホのスペックの比較ポイントであるBluetoothは、スマホと組み合わせてBluetooth製品を利用したい場合にはチェックが必要です。Bluetoothで利用できるワイヤレスイヤホンなどを使う場合、たとえスマホがBluetooth対応とされていてもバージョンによってはすべての機能を使えるとは限らないため、対応可否についてチェックしておきましょう。
その他付加機能
スマホのスペックの比較ポイントとしてチェックしておくべきその他の付加機能としては、防水防塵機能やおサイフケータイなどが挙げられます。スマホのスペックを比較する場合の基本的な項目についてはほぼ紹介しましたが、あえて他にもチェックする場合、気にすると良いポイントについて紹介します。
防塵・防水
スマホの防水・防塵性能もチェックしておくと良いでしょう。防水・防塵性能については、生活防水に関しての機能なので、お風呂場に持ち込んでスマホで映像を見たり電子書籍を読みたいといった場合には注意が必要です。
おサイフケータイ
スマホのおサイフケータイ機能もチェックしておくと良いでしょう。おサイフケータイ機能は安全な通信ができ、広く普及しています。多くのスマホに搭載されている機能ですが、対応している機種かどうかはチェックしておいた方が良いでしょう。
ワンセグ
テレビを観たい人はスマホのワンセグ機能もチェックしておくと良いでしょう。最近はスマホでテレビを観る人はあまり多くないかもしれませんが、スマホでテレビを観たいなら必要な機能です。また、ワンセグよりもフルセグの方がより高画質で視聴できるため、テレビ機能を重視するならフルセグ対応の方が良いでしょう。
指紋センサー・顔認証
スマホが対応している各種生体認証もチェックしておくと良いでしょう。指紋センサーや顔認証などの生体認証は、パスワードの入力よりも高いセキュリティを提供します。最近ではさまざまなサービスが生体認証に対応してきているため、対応しているかどうかはチェックしておくと良いでしょう。
スマホのスペック比較に便利なサイト
スマホのスペックを比較する場合に便利なサイトがあります。スマホのスペックを比較して購入しようと思っても、いちいち販売店でパンフレットを見比べたり、インターネットの公式サイトのスペック一覧を並べて比較するのは面倒です。ここではスマホのスペック比較に便利なサイトを紹介します。
スマートフォンデータベース
スマートフォンデータベースは全820機種のスペック比較ができるデータベースです。国内キャリアが扱っているほぼすべてのスマホを網羅しているサイトです。2020年1月現在では、820機種のスマホのスペックを比較することが可能です。また、スペックを比較する際に重要な項目も豊富に用意されており、データベースとしての使い勝手が良いのが特徴です。
国内スマホの機能・スペックを比較 – スマートフォン・データベース
https://smartphone.ultra-zone.net/
価格.com
価格.comはスマホをはじめとした家電やファッション、食品などあらゆるものを比較できる口コミサイトです。販売価格や口コミ情報、ランキングなどの視点からあらゆる製品やサービスを比較できる、口コミサイトとして高い知名度を誇るサイトです。口コミが掲載されているため、実際に使ってみた人の感想が見えるのが大きな特徴です。また、単純なスペックの比較だけでなく、掲示板で情報交換をすることも可能です。
価格.com – スマートフォン スペック検索・性能比較
https://kakaku.com/specsearch/3147/
スマホのスペック比較ポイントを知ろう!
スマホを選ぶ場合にはスペックを比較し、自分に最適なものを選ぶようにしましょう。スマホは現代人にとってなくてはならないアイテムですが、しっかりとスペックを比較して選んでいる人は多くはないでしょう。最新機種だからといって選んでいると、高いだけで実は性能がいまいちなものを選択しかねません。
ぜひこの記事で紹介したスマホのスペック比較ポイントを知り、実際にスマホを選ぶ場合の参考にしてみてはいかがでしょうか。