格安スマホから脱却、カメラもすごいシャオミの最新スマホ|山根康宏のワールドモバイルレポート

格安スマホから脱却、カメラもすごいシャオミの最新スマホ|山根康宏のワールドモバイルレポート

世界のスマートフォン出荷台数シェアでサムスン、ファーウェイ、アップルの次の4位につけているシャオミ。日本でも2019年12月に「Mi Note 10」を発表し、この夏にはKDDIから5Gモデル「Mi 10 Lite」が登場しようとしている。シャオミのスマートフォンはこれまで低価格を武器に世界でシェアを伸ばしてきた。しかし今や大手メーカーのフラッグシップモデルと互角の戦いができる、ハイスペックかつ高性能・高機能な製品が登場しているのだ。

シャオミの現時点のフラッグシップモデルは「Mi 10」シリーズ。日本で発売予定の「Mi 10 Lite 5G」はその名の通り、フラッグシップモデルの機能を抑えた低価格モデルとなる。海外では349ユーロ、約4万1000円と5Gスマートフォンとしては破格の安さだ。「コスパに強いシャオミ」を表す製品でもある。

一方、このコスパモデルの上位版となる「Mi 10 5G」「Mi 10 Pro 5G」はカメラスペックを中心に性能はとても高い。この2つのモデルを見る限り、もはや「シャオミは安さで勝負するメーカー」と思う人はいなくなるだろう。

シャオミのフラッグシップモデル「Mi 10 Pro」
シャオミのフラッグシップモデル「Mi 10 Pro」

Mi 10 5G、Mi 10 Pro 5GはどちらもチップセットにSnapdragon 865を搭載、カメラは最高画質のものに1億800万画素を搭載しており、大手メーカーの「カメラに優れている」という最上位モデルに負けない仕上がりとなっている。6.57インチディスプレイはリフレッシュレート(画面書き換え)90Hz、サンプリングレート(タッチ反応)180Hzと高速でゲーミング利用にも最適。メモリも高速なLPDDR5を採用し、最大RAM12GB、ROM512GB(Mi 10は256GB)を搭載する。

カメラはMi 10 5Gが1億800万画素(広角)+1300万画素(超広角)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)の組み合わせで、売りはやはり1億画素超えの超高解像度カメラの搭載だ。その上となるMi 10 Pro 5Gのカメラはさらにすごい組み合わせとなっている。1億800万画素(広角)に加え、2000万画素(超広角)、1200万画素(2倍望遠)、800万画素(10倍ハイブリッド望遠)という4つのカメラは、他社のハイスペックスマートフォンと比べても負けない魅力といるだろう。

Mi 10 Pro 5Gのカメラは1億800万画素以外も高性能だ
Mi 10 Pro 5Gのカメラは1億800万画素以外も高性能だ

もちろんその分価格も高い。Mi 10 Proの価格は中国で8GB+256GBモデルが4999元(約7万6000円)、12GB+512GBモデルが5999元(約9万1000円)。ヨーロッパでは前者が999.9ユーロ(約11万8000円)だ。この価格はサムスンの「Galaxy S20+」やファーウェイの「P40 Pro」に並ぶが、本体スペックを比べても両者に匹敵しており、価格は十分妥当といえよう。

なおMi 10 Proの背面は艶消し処理をしており、指先で触れても指紋が付きにくくなっている。ケースなしで使っていても汚れが目立たないのだ。最近のスマートフォンはきらびやかな背面デザインのモデルが多いが、握っただけで指紋の跡が目立つものが多い。スマートフォンをポケットから取り出すたびに洋服で拭いたり、あるいは透明ケースを付けないと落ち着いて使えないのだ。そんなわずらわしさから開放されるMi 10 Proの本体仕上げはシャオミらしからぬちょっとした高級感も味わうことができる。

指紋の付きにくい背面仕上げは製品に高級感を与えてくれる
指紋の付きにくい背面仕上げは製品に高級感を与えてくれる

シャオミはこれまでも高性能なスマートフォンを相次いで出してきた。2019年1月には5Gに対応し本体がスライドする「Mi Mix 3 5G」をヨーロッパに投入。またコンセプトモデルながらもディスプレイが裏面まで回り込む「Mi Mix Alpha」を発表し世界中から注目を集めたことも記憶に新しい。初の1億800万画素カメラ搭載モデルMi Note 10もカメラを中心としたレビュー記事が数多くネットに掲載されている。

とはいえ旗艦モデルとなる「Mi」シリーズは価格面以外での大きな特長に欠け、2019年の「Mi 9」もSoCにSnapdragon 855を搭載し、4800万画素を含むトリプルカメラ搭載で価格は割安。しかしカメラだけを比べると例えばOPPOの下位SoC搭載モデルのほうが性能がいいなど、Miシリーズは位置づけが中途半端な存在のままだった。本来なら1億800万画素カメラをいち早く搭載するべきモデルは「Mi Note」ではなく「Mi」シリーズであるべきだったのだ。

世界初の1億800万画素カメラを搭載した「Mi Note 10」
世界初の1億800万画素カメラを搭載した「Mi Note 10」

Mi Note 10が2019年11月にグローバルで発表になったのは、おそらく1億800万画素のカメラモジュール(サムスン製)の開発が早まったことで、いち早くそれを搭載したモデルを「世界初」として出したかったのだろう。Mi 10シリーズの発表はMi Note 10から数か月遅れになったが、市場最高画質のカメラを十分に生かし切る、シャオミ史上最強のスマートフォンとして登場したのである。

Mi 10 5G、Mi 10 Pro 5Gはこれまでの「価格」を武器にすることを放棄し、カメラで他社製品を上回ることに注力している。Mi 10 Pro 5Gは価格だけを見ると高いものの、カメラを考えれば十分納得できるだろう。

さて日本市場には今のところスペックの低いMi 10 Lite 5Gだけが投入される。しかし販売が好調であれば、今後はMi 10など上位モデルの投入も期待できるだろう。おそらくMi Note 10の後継モデルは5Gに対応し今年の秋に出てくるだろうから、「Mi Note 11 5G」なんてモデルが日本で発売される可能性も大いにありうる。

すでにファーウェイが大手キャリアを通さずに5GスマートフォンをSIMフリーモデルで出していることから、シャオミのハイスペックカメラ5Gスマートフォンも、非キャリアモデルとして出てくるかもしれない。
カメラも十分魅力のシャオミのスマートフォン、今後の展開が楽しみだ。

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