ソフトバンクの医療・ヘルスケア構想|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

ソフトバンクの医療・ヘルスケア構想|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

身体に異変を感じた時に、いつでも手元にあるスマホから手軽に医師に相談できたら便利ですよね。
じつは世界ではそうしたサービスが利用できるのですが、残念ながらわが国ではなかなかローンチして来ませんでした。

前回の投稿では、LINEのオンライン診療サービス「LINEドクター」の構想をご紹介しましたが、オンライン診療の世界へ進出を目論んでいる情報通信企業はLINEだけではありません。なんとソフトバンクもオンライン診療サービスへ本格参入です。

さる9月12日、13日に開催されたITヘルスケア学会主催『モバイルヘルスシンポジウム2020』の講演から、その概要をご紹介します。

ソフトバンクでは、日本が抱える社会課題に対し共創によって解決していこうという目的でデジタルトランスフォーメーション本部(以下DX本部)が創設され、通信事業の次の柱を作るための活動と位置づけの検討を進めてきました。その中の一つとして医療・ヘルスケア領域の課題を解決するプロジェクトが進められてきました。ヘルスケア領域のDXを実現するために、医療・健康情報を一元管理するプラットフォームを構築し、医療の生産性向上や健康寿命向上に貢献したいと考え、グループ会社としてヘルスケアテクノロジーズ株式会社を設立しました。

ソフトバンクが医療・ヘルスケア領域で目指す全体像
ソフトバンクが医療・ヘルスケア領域で目指す全体像

『モバイルヘルスシンポジウム2020』には、このヘルスケアテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 兼 CEOの大石怜史氏が登壇し、ソフトバンクによるスマホを通じたヘルスケア構想を講演されました。

大石氏によれば「ヘルスケアテクノロジーズとしては、身体に関する様々な情報が集まり、個人にあったヘルスケア情報や健康維持・改善のソリューションを提供する、ヘルスケア・プラットフォームの構築を目指している」とのこと。

同社では、まずは法人、自治体向けとしてオンライン健康医療相談サービス「HELPO」(ヘルポ)を7月29日にリリースしました。これはチャットによる健康医療相談、病院検索、一般用医薬品などのECサイトを一つのアプリの中で提供するというものです。さらに今後は、最適な医療としての「オンライン診療」「オンライン調剤」「AI問診」の支援サービスに取組むとしています。

HELPOのサービス領域
HELPOのサービス領域
チャットをベースにオンライン健康相談を提供
チャットをベースにオンライン健康相談を提供

LINEヘルスケアは、参加するクリニックの医師等が健康医療相談に対応しているのに対し、ヘルスケアテクノロジーズでは同社内で医師、看護師、薬剤師を雇用し、24時間365日の健康医療相談に対応しています。
アプリには「病院検索」機能が供えられ、位置情報から条件に合った最寄りの病院が検索できます。さらにECサイト「ヘルスモール」では一般用医薬品や日用品などが購入可能です。地域、時間によって当日中、最短3時間での配送も提供を始めています。

そして今後は「オンライン診療」「オンライン服薬指導」「処方薬配送」などの支援サービスも検討していくとしており、期待しています。加えて、法人企業には特定保健指導の支援も検討しているそうです。

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