スマホのセキュリティソフトは入れなくても大丈夫?ウイルス対策が必要な理由と導入方法

スマホのセキュリティソフトは入れなくても大丈夫?ウイルス対策が必要な理由と導入方法

今お持ちのスマホは意識してセキュリティ対策をしていますか?
パソコンにはセキュリティ対策をしていても、スマホの対策法がわからないという人もいるでしょう。
本記事では、スマホのセキュリティ対策でやっておきたいことや代表的なソフトをご紹介します。

スマホのセキュリティソフトは入れなくても大丈夫?

目次

なぜスマホにセキュリティ対策が必要なの?

近年のスマホ経由のウイルス・詐欺被害対策のためにもスマホのセキュリティ対策は必須です。

実際、総務省の調査によると過去1年間で、スマートフォン利用者のうち実に約70%の人が迷惑メールやウイルスなどなんらかの被害を受けていることが分かっています。

近年増えてきている詐欺被害やトラブルはスマホにセキュリティソフトを入れることで未然に防ぐことができます。

具体的には、スマホにセキュリティソフトを入れることで次のような詐欺被害・トラブルを防止できます。

  • ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺などの被害を防止できる
  • クレジットカードなど個人情報の漏洩を防げる
  • 盗難・紛失時に備えられる
  • SNSの乗っ取り・なりすまし被害を防止できる

ではさらに具体的に見ていきましょう。

ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺などの被害を防止できる

ネット詐欺の多くは、インターネットを介することがきっかけで起こります。
主なネット詐欺の手法には下記のようなものがあります。

・ワンクリック詐欺
Webサイトや電子メールに記載されたURLをクリックすると、サービス入会などの契約成立を一方的に宣言されて多額の料金の支払いを求められる詐欺。
例えば、無料動画をクリックすると高額な利用料を請求する警告が現れるといった詐欺行為。

・フィッシング詐欺
実在の企業を装ったなりすましメールを送り、不正サイトに誘導して個人情報を入力させてクレジットカードの情報や口座番号などの個人情報を抜き取る詐欺。

セキュリティ対策を行っていれば、なりすましや不正なURL等を検知・警告してくれるため、詐欺サイトへのアクセスを事前に防いでくれます。

クレジットカードなど個人情報の漏洩を防げる

スマホには連絡先や写真、動画、ネットショッピングで使うクレジットカード情報やアカウントなど、自分を特定する大切な情報が詰め込まれていますよね。

クレジットカード情報だけでなく、直近はアプリをダウンロードすると個人情報が外部に勝手に送信されてしまうなんてこともあります。

無防備なスマホは思わぬ方法で重要な情報を抜き取られている恐れがあるため、セキュリティ対策は必須です。

盗難・紛失時に備えられる

盗難・紛失で見知らぬ人の手に渡った場合、セキュリティ対策が十分でないと不正利用をされるリスクがあります。

セキュリティソフトにはスマホの盗難・紛失に備えた下記のような機能のソフトもあるので、見知らぬ人にスマホが渡ったとしても対策できます。

・携帯電話端末の捜索
・SIMカード機能のロック
・遠隔ロック
・携帯電話内に保存された情報の遠隔消去 など

スマホ決済が普及したことから、財布やクレジットカードを持たずにスマホ1つで出かけているという人もいるでしょう。
今や、財布よりも盗まれたり失くしたりすると困る持ち物といえるかもしれません。

写真や連絡先をインターネットに晒されるといったことも起こらないとは限りません。
セキュリティ対策を行うことで、自由に第三者がスマホを使えないようにすることができるので、盗難・紛失時に備えることができます。

SNSの乗っ取り・なりすまし被害を防止できる

突然SNSアカウントを乗っ取られて個人情報を抜き取られてしまうことがあります。
また本人になりすましてSNSでつながっている知人に悪意のあるメッセージを送るパターンもあります。

セキュリティソフトはSNSの乗っ取りなどの被害からも防いでくれます。
このような被害に遭わないためにも、SNSの観点からのセキュリティ対策を検討しましょう。

iPhoneに比べAndroidスマホはとくに対策が必要

Android端末は、iPhoneに比べてセキュリティ対策が必要といわれています。
その最大の理由がアプリの入手方法にあります。

iOSのアプリ審査が厳しいiPhoneと違って、Androidは比較的自由にアプリの開発や配布ができます。アプリの登録にはGoogleの審査がほとんどないため、中には詐欺目的の悪質なアプリが含まれている場合があります。

またAndroidは、「野良アプリ」と呼ばれるGoogle Play以外から入手できるアプリもあるため悪質なアプリも出回ってしまいやすいという側面もあります。

一方iPhoneは、アプリ開発にライセンスが必要です。「App Store」への登録も、厳しい審査で安全性が確認されたアプリのみ可能なため、詐欺目的のアプリはほとんど紛れないようになっています。またAndroid端末と異なり、iOSのアプリはApp Store以外からは入手できないようになっているため、安全性が高くなっています。

iPhoneに比べて、Androidはアプリ開発・提供の自由度が高く、iOSにはない便利なアプリも多いですが、その分悪質なアプリも紛れやすくなっているので注意が必要です。

これだけはやっておくべきスマホのセキュリティ対策

今すぐ取り組んでほしい、自分でやっておくべきスマホのセキュリティ対策をご紹介します。

スマホを使う際は下記のセキュリティ対策を行うようにしてください。

  • ID・パスワードを推測できないものにする
  • 画面ロック機能を設定する
  • 二段階認証を設定する
  • 端末を探す機能をオンにしておく
  • OSやアプリを最新版にアップデートしておく
  • 定期的にバックアップを取っておく
  • 怪しいメール・SMS・URL・添付ファイルは開かない
  • 怪しいアプリはインストールしない
  • SNSはプライバシー設定を行う
  • 公衆Wi-Fiは使わない
  • VPNを利用して通信を保護する
  • セキュリティソフトを導入しておく

詳しく紹介します。

ID・パスワードを推測できないものにする

設定するパスワードは、複雑で予想できないものにしてください。
簡単なパスワードは、クラッカー(コンピュータやネットワークを悪用するコンピュータ犯罪者)がソフトを使えばものの数秒で解析されてしまうからです。

アメリカのセキュリティ会社SplashDataは毎年解析されやすい「The Top 100 Worst Passwords」を発表しています。上位には「123456」や「password」、生年月日など簡単なパスワードが並んでおり、これらの文字列をパスワードとして設定しないようにしてください。

パスワードの強度を高めるには、下記のような文字列が有効です。

・ 桁数を増やす
・ 英字・数字、小文字・大文字を組み合わせて作成する
・ 意味を持たせない
・ 自身にゆかりのある文字・数字を使わない

パスワードは規則的な文字列を使わないようにし、他人に推測されにくいものを設定するようにしてください。

画面ロック機能を設定する

スマホを置いたまま席を外したり、盗難・紛失してしまったりした場合に、他人がスマホを触ろうとしたときに画面ロック解除を要求するように設定しておきましょう。

画面ロックには下記の種類があり、それぞれ強度や注意点が異なります。

・PINコード【セキュリティ強度:高】
4桁~8桁の英数字を入力してロックを解除する仕組み。桁数・文字の種類が増えれば増えるほど、セキュリティ強度が高くなる。

・指紋認証【セキュリティ強度:高】
あらかじめ指紋を登録しておき、指紋が一致しないとロックが解除されない仕組み。同じ指紋情報を持つ人は存在しないため、セキュリティ強度としては高め。ただし近年では指の写真から指紋を再現する技術が生まれている。

・パターンロック【セキュリティ強度:中】
特定のパターンを指でなぞらないと画面ロックが解除されない仕組み。複雑なパターンも可能だが、第三者がパターン解除の様子を一度盗み見るだけで、再現できるリスクもあるため、強度は十分とは言えない。

・顔認証【セキュリティ強度:中】
スマホのフロントカメラを使って、あらかじめ登録した顔のデータと一致しないとロックが解除されない仕組み。高度なロック機能に見えるが、高画質な写真を使えばロックが解除されることがある。
指紋認証は対応していない機種も多いため、複雑かつ桁数を増やしたPINコードがおすすめです。

二段階認証を設定する

利用しているサービスによっては、二段階認証を設定できることがあります。
二段階認証とは、IDやパスワードを入力後に、SMS等でもう一度認証作業を行うことです。

IDやパスワードが仮に流出しても、SMSが届く端末を持っていればログインされる恐れがありません。

利用できるサービス・アプリは一部に限られますが、セキュリティ対策として有効なので、利用できる場合はぜひ活用してください。

端末を探す機能をオンにしておく

万一、スマホを失くしてしまった時に備えて端末を探す機能をオンにしておきましょう。
位置情報からスマホの位置を確認することができます。
また、Androidでは遠隔でロックやデータ削除が行えるので、スマホをすぐに取り戻すことができなくてもセキュリティ対策が行えます。

OSやアプリを最新版にアップデートしておく

スマホのOSやアプリのバージョンアップは機能性向上のためだけでなく、セキュリティの穴を埋めるよう修正されています。
そのため常に最新版に更新し、高度化するサイバー攻撃からの防御力を高めておきましょう。

定期的にバックアップを取っておく

スマホのデータは、常にバックアップを取っておきましょう。
突然ウイルスに感染してスマホが使えなくなったり、紛失したまま出てこなかったりした場合でも、最悪の場合バックアップからデータを復旧することができます。

バックアップは、Android、iPhoneそれぞれ下記の方法でとることができます。

【Android端末の場合】※端末により異なる場合有
① 「設定」を開く
② 「システム」⇒「バックアップ」をタップする
③ バックアップ機能をonにする
④ 今すぐバックアップをタップする

【iPhone端末の場合】
① 「設定」⇒「ユーザー名」をタップする
② 「iCloudバックアップ」をタップする
③ 「今すぐバックアップ」をタップする

怪しいメール・SMS・URL・添付ファイルは開かない

違和感のあるメールやSMSを受信すると確認のために開きたくなりますが、その途端ウイルスに感染するケースがあります。
また、URLや添付ファイルをクリックすると不正サイトに誘導され、被害に遭う確率が高まります。
心当たりがないのであれば、絶対に開かないようにしましょう。

怪しいアプリはインストールしない

怪しいアプリのインストールも被害のきっかけになるので気をつけてください。
先述の通りAndroidはどこからでもアプリをダウンロードできてしまいます。
審査を経ずにアプリを配信している恐れのある非公式サイトではなく、公式ストアから入手すると比較的安心です。

SNSはプライバシー設定を行う

SNSはプライバシー設定を行い、投稿やメッセージのやりとり・アカウント情報などを公開する範囲を決めておきましょう。
設定していないとフォローしていない全ての利用者に公開することになります。誰の目に触れるかを意識して公開の範囲を考えてみてください。

公衆Wi-Fiは使わない

コンビニやカフェなどで用意しているフリーの公衆Wi-Fiは、便利ですが危険も伴います。
公衆Wi-Fi自体がセキュリティ対策をしていない場合がある上に、悪意を持って公衆Wi-Fiになりすましてデータを搾取するケースも存在するからです。

VPNを利用して通信を保護する

不特定多数が利用するインターネット上の中で安全にデータをやり取りする方法として、VPNを利用する方法があります。
VPN接続とは、インターネット上に仮想の専用線を設定して、特定の人のみが利用できるようにすることです。
そのため、第三者から通信データを盗み見られることを防げるのです。

セキュリティソフトを導入しておく

パソコン同様、スマホもセキュリティソフトの導入をおすすめします。
機能性と高い実績のソフトなら、高いセキュリティ効果が期待できます。

大手携帯キャリアのセキュリティソフト

各携帯キャリアのユーザー向けにセキュリティソフトが提供されています。それぞれ見ていきましょう。

【ドコモ】あんしんセキュリティ

ウイルスや危険サイト、危険WiFi、迷惑メール、迷惑電話への対策機能が揃っています。
申し込みが必要なオプション設定で、月額使用料は220円(税込)です。

【au】安心ネットセキュリティ

最大3台のスマホ・パソコン・タブレットに自由な組み合わせでインストールできます。
申し込みが必要なオプション設定で、月額使用料は330円(税込)です。

【ソフトバンク】スマートセキュリティ

個人情報の漏洩とウイルス感染からスマホを守ります。「スマートフォンセキュリティパック」または「スマートフォン基本パック」に加入していると月額使用料は無料になります。
未加入の場合の月額使用料は330円(税込)です。

【楽天モバイル】ノートンモバイルセキュリティ

世界最強クラスの防御力といわれるノートン社が、楽天モバイルユーザー向けのセキュリティソフトを提供しています。
申し込みが必要なオプション設定で、月額使用料は220円(税込)となっています。

おすすめの有料セキュリティソフト3選

有料のセキュリティソフトは、無料ソフトと比べて高い機能性と実績が期待できます。
ここでは3つの有料セキュリティソフトをご紹介します。

ウイルスバスターモバイル

マルウェア対策性能が高くサポートもしっかりしている日本での支持が高いソフトです。
Androidよりはiphone対応の機能が豊富で、不正WEBサイトへのアクセスブロックからQRスキャンコードの安全性まで判定してくれます。
ダウンロード1年版は3,122円(税込)、2年版は5,741円(税込)です。

ESET

高い保護機能をコンパクトに揃えた使いやすいソフトです。
特にマルウェア対策性能は第三者機関からの評価を得ているので安心です。
1年版は4,950円(税込)、3年版は6,600円(税込)です。

マカフィーモバイルセキュリティ

セキュリティ機能とパフォーマンスの最適化の両方を備えたソフトです。
21時までサポート受付を行っているのも嬉しいポイント。
プレミアム版は3,122円(税込)です。

無料のセキュリティソフトの安全性は?

上記でご紹介した基本のセキュリティ対策を徹底するなら、無料のセキュリティソフトも有効です。ただし、セキュリティソフトを偽装した詐欺アプリも存在するため、入手元には注意を払いましょう。

おすすめの無料セキュリティソフト

無料のセキュリティソフトの一部をご紹介します。
・ アバスト モバイルセキュリティ
・ AVL
・ AVG(Android用 AVGアンチウイルス)無料版
・ Safe Security
・ Nox Cleaner

まとめ

スマホが多機能化して便利になりましたが、巧妙化するサイバー攻撃により被害を受けるリスクも高まっています。
肌身離さず持ち歩くスマホのセキュリティ対策は、自分で積極的に取り組みましょう。
ぜひ、すぐにでも取り組んでください。

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