Galaxy Z Flip3 5G登場、折りたたみスマートフォンが「フツーのスマホ」になった|山根康宏のワールドモバイルレポート

Galaxy Z Flip3 5G登場、折りたたみスマートフォンが「フツーのスマホ」になった|山根康宏のワールドモバイルレポート

サムスンが2021年8月11日に発表した「Galaxy Z Flip3 5G」は、本体を縦に折りたたむことのできるスマートフォンだ。
折りたたみスマートフォンは価格が高く、昨年発売された前モデル「Galaxy Z Flip 5G」は1499ドル、約17万円だった。ところが今回発表されたGalaxy Z Flip3 5Gは1000ドルを切る999ドル、約11万円まで価格が引き下げられたのだ。

最近のスマートフォンは10万円を超えるモデルも珍しくないが、「高すぎて手が届かない」と思われていた折りたたみスマートフォンが、ついに一般的なハイエンドスマートフォンと変わらない価格で購入できるのだ。

999ドルで販売予定のGalaxy Z Flip3 5G
999ドルで販売予定のGalaxy Z Flip3 5G

Galaxy Z Flip3 5Gは6.7インチのディスプレイを搭載する。ディスプレイサイズだけならiPhone 12 Pro Maxと変わらないのだ。
カメラは2つしか搭載していないものの、アメリカでの価格はメモリ256GBが999ドル。一方iPhone 12 Pro MaxはLiDARセンサーを搭載するなど性能は高いが1199ドル(約13万円)だ。総合的な性能はiPhone 12 Pro Maxのほうが高いが、「6.7インチの画面サイズが欲しい」という人なら、より安いGalaxy Z Flip3 5Gを選ぶケースも十分あるだろう。

しかもGalaxy Z Flip3 5Gは本体を閉じると手のひらにすっぽりと収まる86.4 x 72.2 x 15.9(最薄部)mmとなる。胸ポケットにも入るし、小型のバッグにも余裕で入れられる。7インチ弱の大画面スマートフォンでありながらも、畳んだ時の大きさはiPhone 12 miniなど超小型のスマートフォンよりも縦横サイズは小さくなるのだ。これは縦折り式の折りたたみスマートフォンならではの大きな特徴だ。

大画面スマートフォンなのに畳むとコンパクトなサイズになる
大画面スマートフォンなのに畳むとコンパクトなサイズになる

畳んだ時のコンパクトな形状はアクセサリのように本体を「見せる」こともできる。
昨年モデルのGalaxy Z Flip / Galaxy Z Flip 5Gはサムスン初の縦折り式モデルであり、ケースをつけたときに隙間が空いてしまうかもしれないという懸念からか、ケース展開は本格的には行われていなかった。一方Galaxy Z Flip3 5Gは最初から多数のケースが登場することがアナウンスされている。その中にはベルトが付いたものや、ブランドとコラボしたものも含まれる。今後は有名ブランドなどとコラボしたケースなども出てくるのだろう。スマートフォンそのものをファッションアイテムにできるGalaxy Z Flip3 5Gは、スマートフォンの新しい楽しみ方を提案してくれるのだ。

なおサムスンはニューヨーク発のファッションブランド「Thom Browne」とコラボした折りたたみスマートフォンをこれまでも出してきたが、Galaxy Z Flip3 5GにもThom Browne限定モデルが発売される予定だ。価格は未定だがブランド品ということもあり20万円くらいになるのではないかと予想される。

リングやベルトのついたケースも登場する
リングやベルトのついたケースも登場する

さてGalaxy Z Flip3 5Gはスマートフォンの使い方も変えそうだ。本体を完全に開くのではなく、90度など途中の位置まで折り曲げた状態でも使うことができるのだ。
一部のアプリは折り曲げたときのヒンジの上下で別々の画面を出すこともできる。たとえば動画アプリなら画面の上側に動画、下側に動画のコントローラーを表示する、といったことができるのだ。
サムスンはこれをFlex Modeと呼んでおり、Galaxy Z Flip3 5Gを机の上に置いたまま、画面の上半分だけを起こしてビデオチャットしたり写真を撮る、といった楽しみ方も提唱している。

スマートフォンの新しい使い方「Flex Mode」
スマートフォンの新しい使い方「Flex Mode」

ところで折りたたみスマートフォンは閉じてしまうと画面が見えず、使うことができないと思わないだろうか?
Galaxy Z Flip3 5Gは閉じたときにも外側に1.9インチの小型のサブディスプレイが搭載されており、受信したメッセージや通話の着信を表示できる。またディスプレイの横には高解像度なメインカメラがあり、サブディスプレイをつかってプレビューしながら自分の顔写真も撮影できるのだ。

縦に折りたたむスマートフォンはまだ登場してから1年程度しか時間がたっておらず、画面を畳めるメリットを生かした使い方やアプリもこれから続々と登場してくるだろう。年々大型化するスマートフォンを日々持ち歩くことに疲れた人にも、使わないときは手のひらサイズになるGalaxy Z Flip3 5Gは魅力的な製品と言えそうだ。
10万円ちょっとで買えるGalaxy Z Flip3 5Gの登場により、もはや折りたたみスマートフォンは特別な製品ではなく、誰もが普通に買って使える普通のスマートフォンになったのである。

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