これからはテクノロジーと言語と金融の教育が重要となる!【後編】|上松恵理子のモバイル教育事情

これからはテクノロジーと言語と金融の教育が重要となる!【後編】|上松恵理子のモバイル教育事情

前編では主に渋谷修太さんの幼少期の頃や教育観について、また、高専(国立高等専門学校、以下高専)に入った後の体験談や起業に至った経緯についてのお話を伺いました。

後編では新潟に来られて1年経った今のこと、またプログラミング教育やこれからの地方の活性化について伺います。

渋谷修太さん

プログラミング教育について

上松:日本はプログラミング教育が必修となり、教育現場では色々と大変なこともありましたが、渋谷さんはどう思われますか。

渋谷:授業の必修カリキュラムとしてプログラミング教育が入ってきてしまうと、嫌いな子は最初にアレルギーが出来てしまうのではないかな、と思いました。最初に「やりたい」と思わせた方が良いと思います。例えば、最初に面白いゲームをさせるとか。興味を持つこと、好きになることがまずは大事ですよね。

上松:「これをやりたいから、そのためにこれが必要だ」ということを示すことが大事だと思いますね。

渋谷:そうなんです。例えばフリーマーケットに参加して、お金を稼ぐことが面白いと思わせて、それから算数の大事さに気づかせなければならないのですよね。そういう順番が大事です。

上松:そうですね、子どもの頃の体験をリッチにしていくことによって、学びのモチベーションが変わっていくと思いますね。

これからは地方を活性化していきたい

渋谷修太さん 上信越高原国立公園志賀高原にて上松:海外ではプログラミングの得意な学生が、高専のような学校から卒業後の就職のロードマップまで見通せるような、グランドデザインや流れができている所も多いですね。これまで高専や新潟大学のような教育機関と協働で色々とされていらっしゃいますが、学校作りの先を見越した色々なご活動だと感じます。

渋谷:はい、活動としては、実際にはまだやれていないことがたくさんありすぎるくらいなんです。より新潟を活性化したいし、高専教育をやる中で起業家を育てたいです。
新潟ベンチャー協会を去年作って代表をしているのですが、そこで生まれた起業家がどんどん増えてきたら良いなと思っています。

上松:このフロアは色々なスペースがありますね。そういった活動の拠点ということでしょうか。

渋谷:そうですね、今、東京の会社の企業を誘致しているんです。フラーはとても人気で月に100人くらい応募があります。自分たちの会社に来ることができない人が新潟にUターンできるような環境を作りたいなと思っています。
もちろん、会社に入ってから気づくミスマッチも起こりうる。そうした時に他の会社にすぐ移れるようにしてあげたい。また、給料の観点からも、企業が複数あって競争関係が生まれないと上昇していかない。なので、ある程度会社を集積させた方が、働く人たちにとって良い環境がつくれる。そう思って企業誘致を行っています。
このフロアにある「NINNO(ニーノ)」はそんな場所になればと思っています。最終的には新潟を魅力的に思ってもらえたらと思います。僕が産まれた年の100年前は新潟が日本で一番人口が多かったんです。なのでその頃みたいに日本一の活性化を目指したいです。実際、自分はもう100人位は呼び戻したかもしれません。

上松:まだ1年なのにすごい人数ですね。他に何かやりたいことはありますか。

渋谷:これまでは、新潟にはこんなに綺麗な海も山もあるのに、なんで東京に行っちゃうんだろうかなと思っていました。あ、でも一回は新潟を出て行って色々な経験を積んで帰って来て欲しいですね。渋沢栄一なども海外に出ていって日本に戻ってきて色々と日本に貢献していますから。

上松:渋谷さんは新潟の渋沢栄一みたいです、県外や海外からの視点も大事ですね。

渋谷:渋沢栄一は自分がやるだけでなく応援することもしていましたね。この両方できるって素晴らしいと思っていて、自分も両方取り組んでいきたいです。

上松:最近、クラウドファンディングも始められたそうですね。これをみると思いがとても伝わってきます。色々ありがとうございました。


海外や日本の色々なところを見てきた経験と、それを地方に還元していくという壮大な取り組み、まさに現在版渋沢栄一のような渋谷さんの活動は、新潟にとって大きなインパクトをもたらしつつあります。
インタビューを通じて、渋谷さんは様々なメディアにひっぱりだこの有名人となった今も、幼少期の経験が活かされているのだと感じました。まさに「三つ子の魂百まで」を体現されていることに感動しました。

渋谷 修太 氏 プロフィール

1988年生。新潟県出身。国立長岡工業高等専門学校卒業後、筑波大学理工学群社会工学類へ編入学。グリー株式会社を経て、2011年11月フラー株式会社を創業、代表取締役に就任。2016年には、世界有数の経済誌であるForbesにより30歳未満の重要人物「30アンダー30」に選出される。 2020年6月、故郷の新潟へUターン移住。2020年9月、新潟ベンチャー協会代表理事に選任。2020年10月、長岡高専客員教授に就任。ユメは世界一ヒトを惹きつける会社を創ること。


前編はこちらから

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