映画監督芸人の門田樹と申します。素っ頓狂な肩書きでやらせてもらってます。
これまでは短編映画とプロモーション映像などを撮っていたのですが、ありがたいことに長編映画を作るお仕事を頂きましてようやく本当の映画監督芸人になれました。
そんな僕が一番多く撮っているのがミュージックビデオ。
10月に撮影したミュージックビデオはこんな感じ
後半の脈絡のないB級ホラーみたいな展開が気に入っています。
さてこのミュージックビデオ。どんな機材でどのくらいの制作費で撮っていると思います?
今回はそれを公開したいと思います。
スーパープロフェッショナルの方から見れば、偉そうに裏側公開するようなクオリティじゃないのはわかっております。
ですが、こういう規模のお金の話ってあんまり語られてない情報ですよね。
僕が始めたときに「こんな情報が欲しかった!」というものをお伝えしようと思います。
このくらいの機材でこのくらいのお金をかければこんなのとれるよー、という参考になればと思います。
正直最安レベルではないかと思います。
それでは機材の購入金額とそれぞれの重要度を紹介していきます。
撮影に使用した機材
これが今回使用した機材です。
意外と安くないですか?
それは僕が中古でたくさん買っているからで、新品で買うと35万円くらいになると思います。
でもこれは僕が4年かけてだんだん集めていったものです。
合計10万円くらいの頃からMVを作っていますので、この中のいくつかがなくても撮れちゃいます。
カメラ
LUMIX G9pro
パナソニックのデジタルカメラ LUMIX(ルミックス)「G9 PRO」の商品情報です。…
105,000円(中古)
重要度:S
カメラがなくては話になりません。
買い物好きな僕が色々な文献を読み漁り調べまくった結果、10万円前後で一番コスパが良いのがこの機種です。
もう決定です。
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
OM SYSTEM/オリンパス(OLYMPUS)ブランドのミラーレス一眼カメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、オ…
重要度:B
これは万能ズームレンズです。
時間がないときはこれだけで撮れちゃいます。最近買ったので、このレンズを買うまではこの他の2つのレンズで撮影していました。
今でも時間がゆったりした撮影ではそちらで撮影しています。
SIGMA 30F1.4 DC DN/MFT
SIGMA のレンズ 30mm F1.4 DC DN のページです。…
重要度:A
この中で一番エモくとれるレンズです。
もっと背景がボケてエモく撮れるレンズもあるんですが、僕はこのくらいが使いやすいです。
LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
スナップ撮影で活躍、小型・軽量・高画質 F1.7「ズミルックス」単焦点レンズ。パナソニックのデジタルカメラ LUMIX(…
重要度:A
広角で綺麗にとれるレンズ。
このあと紹介するスタビライザーに乗せる時もこのレンズを使います。
Feelwarld 5.5インチカメラモニター
9,800円(中古)
重要度:C
カメラの上につけるモニターです。
これがあるとピントを合わせやすくなったり、画面の中に写ってる余分なものを見つけやすくなります。
なくてもいいけどあると便利。
照明
Neewer 折りたたみ式フレキシブルLEDライトパネルマット
4,600円×2
重要度:B
これも激安のを使ってます。
折りたためて軽いので、僕みたいな一人で全部持ち運ぶ人には最強。
リモコンで明るさを変えられるので助手いらず。
照明を使わなくても照明があるスタジオを使ったり、光がいい感じのロケ地を選べば撮影はできちゃいます。
そんなときは3,000円くらいのレフ板があるといいよ。
照明スタンド
1,999円×2
重要度:B
これも激安のものを使っています。
スタビライザー
39,457円
重要度:B
これはカメラを絶対ブレなくする装置。
手持ちでぬるーっと移動できます。
サビのシーンでこれを使ってぬるーっと近づくと迫力が出ます。
三脚
1,259円
重要度:A
大事なんですが、安いのでも工夫して使えばそんなに困らないです。
もうちょっといいやつも持っていますが重いので、安くて軽いこちらを使うことが多いです。
ハンドルグリップ
1,588円
重要度:C
カメラに大きなハンドルつけて持つことで、手ブレを小さくするもの。
上のスタビライザーを使わずに手持ち撮影するときはこれがあるとブレにくくなります。
なくてもガッツで乗り切れるレベル。でも安いから買っちゃう。
制作費
続いて制作費です。
これは毎回、アーティストの方に「予算いくらで作りましょうか?」と話し合って、その中で一番いいものが作れるお金の使い道を考えます。
今回は制作費10万円に収めてくださいということだったのでそれで考えました。
健康診断をテーマにした楽曲だったので、病院のスタジオを借りました。
色々検索してシチュエーション数が多くて安いところを探しました。
そこで見つかったのがココ
茗荷谷駅徒歩5分。病院スタジオ。無影灯・シャウカステン完備の手術室。他に、4人部屋、個室、診察室、ナースステーションがご…
こちらを4時間借りて
52,800円
もう半分お金がなくなってしまいました。
そしてナース服と白衣を借りるので
12,650円
聴診器とマイクをアマゾンで買って
8,000円
手術っぽい布が
1,000円
その他の小道具を100円ショップで6つで
660円
合計75,110円に収めたのですが
実際撮影をしてみると4時間では撮りきれず延長料金が12,000円かかりました。
余裕を持たせておいたおかげで予算に収まりました。
ということでこのMVはざっくり言うと
25万円の機材で制作費9万円で撮影しました!
そしてそれを踏まえてもう一度みてみましょう
たくさん変な小道具を自分の家で作って持っていったことがわかりますね。
映像作ってみたいなという人の参考になればと思います。
ヘンテコなプロモーション映像を作りたい方!お仕事お待ちしております!