読書の秋!実際に店舗に行きたくなる書店サイトはどれだ?大手書店サイトレビュー

自社が運営する71,000人のモニター会員にwebサイトやスマートフォンサービスについて直接評価してもらうサービス『ポストコ』を利用して、「紀伊国屋」「有隣堂」「丸善&ジュンク堂」の3サイトのユーザー評価を調査しました。

紀伊国屋     :http://www.kinokuniya.co.jp
有隣堂      :http://www.yurindo.co.jp/storeguide/
丸善&ジュンク堂 :http://www.junkudo.co.jp

3サイトのユーザー評価を比較、分析したところ、総合評価に大きな差は見受けられませんでしたが、有隣堂のサイトと他2社を比較すると、「サイトを見て、実際に書店に行きたくなるか否か」に関してポイント差があり、書店でのフェアの告知や書店員からの書籍紹介などのサイト上での工夫が実際に消費者行動への刺激に結びついていることがわかりました。

書店概要

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書店グラフ

「サイトを見て、実際に書店に行きたくなりましたか?」との質問に対して、丸善&ジュンク堂のサイトを見て、はいと答えた人は65%、紀伊国屋のサイトを見てはいと答えた人は68%、有隣堂のサイトを見てはいと答えた人は50%。丸善&ジュンク堂と紀伊国屋の2社間に大きく差はないが、有隣堂と他2社との間には10%以上の差が見受けられた。この理由として寄せられたフリーコメントから上位2社が選ばれた理由を分析した。

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書物に関する情報量が多い

どちらのサイトも書店に行きたくなる理由として「書物に関する情報量が多い」が上位にあがった。サイトを開いたときの書籍のビジュアルはもちろん、本を選ぶための参考になる情報が多く掲載されているのが書店に行きたくなるサイトの特徴だといえる。

サイトイメージ①

<紀伊国屋>
紀伊国屋のサイトをみて、実際に書店に行きたくなった理由として「サイトが魅力的だから」「サイトを見て実際に本を手にとりたくなった」「書物の情報量が多い」などがあげられた。特集ページやランキング等が本を選ぶ際の参考になっているようだ。

<丸善&ジュンク堂>
丸善&ジュンク堂のサイトをみて、実際に書店に行きたくなった理由として「画像が掲載され興味が湧く」「サイトを見て実際に本を手に取りたくなった」「本の種類が豊富なため」などがあげられた。

理由②

「イベントが開催されているため興味をそそられる」「様々なイベントが行われており楽しそうと感じたため」など、書店で行われているフェアやイベントへの関心を持つユーザーも多かった。紀伊国屋、丸善&ジュンク堂の2社のサイトでは、店舗ごとのフェアを写真付きで紹介しており、書店員の手作りのポップが見られるなど本の購入だけでなく、書店に行くことを促す工夫が多く見受けられた。
サイトイメージ2

書店理由③

その他に「あらすじや店員のレビューが掲載されているため本選びに役立つ」「本を探しやすそうだと思ったため」などの評価もあった。

プロの本棚コーナー
<紀伊国屋>
紀伊国屋のサイトでは、「プロの本棚」というサービスが展開されている。このコーナーは、購入した書籍や気になる書籍などを自分の本棚に登録でき、他の人の本棚をフォローできる、といったものだ。自分と似た関心を持つユーザーの本棚をフォローすれば、自分の知らなかった書籍と出会える可能性も広がる興味深い取り組みである。

丸善ジュンク堂書籍紹介ページ
<丸善&ジュンク堂>
丸善&ジュンク堂のサイトトップには、ジャンル別に書店員による書籍紹介が掲載されている。書店員からのシンプルなコメントとあらすじがともに載っているので、好みの分野から新たな書籍を見つける手助けとなっている。

 

 

「目的の書籍を手に入れること」も書店を訪れる大きな目的です。
しかし、インターネットを通じて、簡単に書籍を手に入れられてしまうこの時代、消費者が書店に求めるのは、サイン会イベントなどのインターネット上では感じられない「体験」や、ネットショップでは難しい新たな出会いであり、それを感じられるサイトの書店へと足を運びたくなるのかもしれません。

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