緊急速報が来たらどう行動する?|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

緊急速報が来たらどう行動する?|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

警報級の大雪やトンガ諸島の大規模火山噴火など、いつどこでどんな災害が起こるか分からない今日この頃です。トンガ諸島の噴火では日本にも津波が押し寄せ、各地でスマホに緊急警報の緊急速報メールが届いた方もいらっしゃったでしょう。神奈川県ではプログラムミスで誤配信が問題になりましたが…。

携帯電話やスマホに届く緊急速報メールは、気象庁が発出する「緊急地震速報」「津波警報」や、自治体が発出する「土砂災害警戒情報」「津波注意報」「避難指示」などが、各通信キャリアのネットワークを通じて、そのエリアにいる人たちの端末に警告音付きで配信されるものです。災害から身を守るためにとても重要な通知機能といえます。

では、こうした緊急速報を受信して、あなたならどう行動しますか?

NTTドコモ モバイル社会研究所は、2021年10月に防災に関する調査を実施し、「緊急地震速報」に関する分析結果を2022年1月に公表しました。その結果によると、適切な行動ができる自信がある人は4割弱で、男性、若年層・シニア層で高い傾向にあるとのこと。

まず、緊急地震速報の認知ですが、知っている人は95.9%(2016年比+2.1)、その中で受信経験がある人は85.6%(2016年比+0.8)と多くの人が認知・受信経験がある状況であることが分かりました。受信経験の中で、実際の地震で受信した人は、74.7%、訓練で受信した人は25.3%という結果でした。

図1 緊急地震速報を知っている(n=9,072)
図1 緊急地震速報を知っている(n=9,072)
図2 緊急地震速報を受信したことがある(n=8,701)
図2 緊急地震速報を受信したことがある(n=8,701)

筆者は関東で東日本大震災を経験しましたが、発災時は茨城県つくば市の筑波大学キャンパス内におりまして、そこで2分ほど続いた震度6弱の揺れに見舞われました。じつはこの時はたまたまNTTドコモの方々をはじめ、通信関係の方々と共にいたのですが、この時は緊急地震速報が鳴らなかったのです。緊急地震速報は震度5弱以上の地震が発生すると、まだ揺れが伝わっていない地域にもいち早く警戒を呼びかける仕組みです。しかし東日本大震災の時は、マグニチュード9クラスという未曾有の巨大地震だったため震源断層の破壊が数分間に及び、マグニチュードを過小評価してしまったのだとか。

本震こそ速報が届きませんでしたが、その後に頻発した余震では、そのたびに緊急地震速報を受信できました。それにしても、緊急地震速報のアラーム音って不気味ですね。我が家のネコも、あの緊急地震速報のアラーム音はトラウマのようで、あの音が鳴ると固まっていました。

まあ、当たり前ですが、日本国内も地震が多い地域と揺れにくい地域がありますから、都道府県別に実際の地震で受信したことのある人の割合を比べると、ご覧の通りのようです。

図3 緊急地震速報を実際の地震で受信 都道府県別(n=8,072)
図3 緊急地震速報を実際の地震で受信 都道府県別(n=8,072)

一方、緊急地震速報を訓練で受信したことがある人の割合をみると、震災を経験した地域の人たちは低い代わりに、静岡県や、京都府、大阪府、兵庫県が高い割合になっています。南海トラフ地震への備えということで関心が高まっているのでしょう。

図4 緊急地震速報を訓練で受信 都道府県別(n=8,072)
図4 緊急地震速報を訓練で受信 都道府県別(n=8,072)

次に緊急地震速報を受信した際に、適切な行動をできる自信を聞いています。4割弱が自信はあると回答し、適切に行動ができると答えた割合は、男性、若年層・シニア性が高い傾向が見られました。

図5 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる自信がある割合 性年代別(n=8,701)
図5 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる自信がある割合 性年代別(n=8,701)

そして、これをまた都道府県別に割合を見ていくと、福島県、宮城県、岩手県、茨城県、熊本県など、大きな地震を体験した県が上位となりました。やはり震災を経験したことがある人たちのほうが、経験を元にどうすればよいかという備えができているということなのでしょう。

図6 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる割合 都道府県別(n=8,701)
図6 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる割合 都道府県別(n=8,701)

しかし、いつ大地震をはじめ、大きな災害が襲ってくるとも限りません。落ち着いた行動を取ることが重要ですが、なにより万が一の時にどう備えればいいかを平時に考えておく必要があると思います。

ちなみに筆者は、青森市在住時に消防庁が発した「Jアラート 弾道ミサイル情報」を経験したことがあります。早朝で、寝床でアラームにたたき起こされました。北朝鮮がミサイルを発射し青森方面に飛んできているというものでしたが、地下壕とかがあるわけもないしもはやどうにもできず…、覚悟を決めて二度寝しました(笑)

■緊急地震速報の報知音など
チャイム音(テレビ、ラジオ、防災行政無線、専用受信端末など)【参考】NHKホームページ(緊急地震速報)
http://www.nhk.or.jp/sonae/bousai
ブザー音(スマートフォン、携帯電話)
【参考】NTT ドコモホームページ(緊急速報「エリアメール」)
https://www.nttdocomo.co.jp/service/areamail/
【参考】au(KDDI)ホームページ(緊急地震速報)
https://www.au.com/mobile/anti-disaster/kinkyu-sokuho/jishin-sokuho/
【参考】ソフトバンクホームページ(緊急地震速報)
https://www.softbank.jp/mobile/service/urgent_news/about/eew
【参考】ワイモバイルホームページ(緊急速報メール)
http://www.ymobile.jp/service/urgent_mail
サイン音(専用受信端末など)
【参考】特定非営利活動法人 REICホームページ(緊急地震速報サイン音について)
http://www.real-time.jp/?page_id=465

参考サイト
NTTドコモ モバイル社会研究所:【防災】緊急地震速報を受信時に、適切な行動ができる自信がある人4割弱(2022年1月6日)
https://www.moba-ken.jp/project/disaster/disaster20220106.html

この記事が気に入ったら
いいね ! をお願いします

Twitter で

木暮祐一のぶらり携帯散歩道カテゴリの最新記事