Asuka Academy 第2回

海外トップ大学の授業が学べるAsuka Academy 第2回「スキルアップへの活用とは」(中村理事インタビュー)|上松恵理子のモバイル教育事情

海外トップ大学のオープン講座をネットで日本語で、無料で学べるAsuka Academy(アスカアカデミー)。このAsuka Academyに関わっている方々のインタビューを通して全6回構成でご紹介する。
第1回はこちら。

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Asuka Academy 第1回

今回の第2回では中村理事にインタビューを行った。

Asuka Academy 第2回

グローバルな学びのエコシステム

上松:中村理事とは立ち上げの時からご一緒でしたね。現在の状況はどんな感じでしょうか。

中村理事(以下、中村)コロナ禍のころから受講生が急増し、あっという間に10万人を越えました。Asuka Academy 2021年度活動

上松:もうそんなにですか。

中村:在宅の中で学びへの意欲が自然発生し、グローバルな学びへのニーズが高まった中で、口コミで知っていただきご利用いただいているようです。

グローバルな学びのエコシステム

上松:これだけ増えていますが、どのような方の利用が増えているのでしょうか。

中村:いままでの生涯学習・社会人学習的な使われ方に加え、とくに中高生の利用が増えているように思えます。なお翻訳ボランティアも急増し、のべ2,700名を突破しました。

翻訳しながら課題解決能力が向上する

上松:すごいですね。どのような取り組みが行われていますか。

中村:Googleドライブを使ってオンラインで、いつでもどこでも、空き時間で取り組めるという手軽さがあります。特に今はコロナ禍で「自分も世の中のために役に立ちたい」という気持ちの方が増えているようです。

またボランティアでいうと、高校生・大学生はこれもコロナ禍のため留学や海外研修、グローバル教育などが困難になったことから、その代替活動として取り組まれているようです。とくに高校では多くの有志による参加が増えています。SDGsなどの社会課題に関する題材を扱う場合、背景知識の学習もふくめ、単に翻訳にとどまらない、探究学習としての面を含めた総合的な取り組みになっている学校も多いですね。

翻訳ボランティアの活躍(学校参加の例)

英語教材としての活用

中村:ボランティアには証明書やオープンバッジを発行しており、高校ではAO入試の付属資料、大学では就職活動の面接話題などに活用いただいています。
また、昨今の取り組みとしては、全国に多く立ち上がっている学習支援現場との協働が始まりつつあります。経済的な事情で塾に通えない子どもたちのために、主に大学生を中心とした「無料塾」という学習支援現場が急増していますが、Asuka AcademyもSDGsや英語ニュース、サイエンス動画、さらにはMITやYaleの大学講義まで、優れたグローバル動画教材を多様に提供し無料でご利用いただくことで、子どもたちの未来を世界に広げていく役割を果たしていければと思います。

上松:素晴らしいですね。どんな活用法がありますか。

中村:「英語教材としての活用法」があります。いろいろな先生方から教えてもらった内容でこんなものがありました。
Asuka Academyの動画教材は、日本語・英語の字幕が個別にオンオフできますし、また、字幕をクリックすると任意の箇所で直感的に頭出しができます(聞き直しや飛ばし聞きが容易)。
この特徴を使って語学教育で効果的に用いることができます。例えば、まず日本語字幕だけで数回見てストーリーやコンテキストを把握し、英語字幕だけで字幕を頼りに英語を聞き取るディクテーション予備練習をしてみるなどの活用方法です。

上松:確かにそういった使い方もできますね。

学習画面

中村:英語で英語を理解する練習(第一段階)、字幕なしで英語で英語を理解する練習(第二段階)。
アウトプットはディクテーション練習のほか、日英字幕両方を表示し対比することでボキャブラリーやイディオム、英語ならではの表現などを味わい理解することで学べます。なおサイエンスやプログラミングなどの動画にはなかなか教科書に出て来ない語彙も多いため役に立ちます。
その他のアウトプットとして、気になった単語や熟語、イディオム、表現を書き出して発表することもあります。
さらには調べ学習もできるんです。

上松:どんな活用法でしょうか。

中村:社会課題やサイエンスなどの題材の場合、背景知識を調べる際やSDGsなどに最適です。
まずは教科書で調べたり、あとは図書館で本を借りたり、インターネットで調べたりすることで背景知識を理解した上で改めて動画を見てみる(インプット)と、背景知識を踏まえることができますので、そのレベルで動画から得られたことは深い学びになりますし、動画をみてさらに広がった興味関心を発表する(アウトプット)という方法も良いかと思います。英語でのプレゼンテーションもありですよね。

上松:素晴らしいですね。この学習法は確かに目的のあるコンパクトな動画が適していますね。

中村:例えば、「AFP WAAのSDGsや英語ニュース教材」「MIT+K12のサイエンス動画」「OU(オープンユニバーシティ)の教養ビデオ」などが良いと思います。

上松:貴重なお話をいただきありがとうございました。教材を視聴する方法も色々あり、これらも含めて様々なスキルアップへ期待できることがわかりました。

中村 久哉 氏 プロフィール
NPO法人Asuka Academy 常務理事・事務局長
株式会社ネットラーニング 開発本部 品質管理部 部長

Asuka Academy 理事

【会長】大久保昇(株式会社内田洋行 代表取締役社長)
【理事長】岸田徹(株式会社ネットラーニング 代表取締役会長)
【理事】青木久美子(放送大学 教授)
【理事】上松恵理子(武蔵野学院大学准教授)
【理事】加來賢一(株式会社クリエイティヴ・リンク ディレクター)
【理事】重田勝介(北海道大学情報基盤センター 准教授、OE Japan 代表幹事)
【理事】深澤良彰(早稲田大学 理工学術院 教授、大学ICT推進協議会 会長、JMOOC 副理事長)
【理事】堀田一芙(株式会社内田洋行 顧問、株式会社オフィスコロボックル 代表取締役社長)
【理事】村上憲郎(株式会社村上憲郎事務所 代表取締役 (元Google Japan 代表取締役社長))
【理事】山本忠宏(株式会社マークアイ取締役 COO)
【事務局長、常務理事】中村久哉(株式会社ネットラーニング 品質管理部 部長)
【監事】岸田敢(株式会社ネットラーニングホールディングス 代表取締役会長兼社長)

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