特定保健指導をアプリで受けてみた|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

特定保健指導をアプリで受けてみた|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

年に一度の定期健診で同時に実施される特定健康診査(いわゆるメタボ健診、特定健診)にて、筆者は毎年腹回りが大きいために(それ以外も?!)、特定保健指導の対象として引っかかります(笑) 生まれつき、キューピー体型のまま成長したので仕方ないと思っていたのですが…。

ともあれ、特定保健指導(積極的支援)の対象になると、「個別面接または、グループ支援を原則1回行ったあと、3カ月以上の定期的・継続的な支援(電話・メール・ファックス・手紙等を利用)を行い、対象者が自らの生活習慣を振り返り行動目標を立て行動に移し、その生活が継続できることを目指した支援。3カ月以上の継続的な支援後に通信等を利用して評価を行う」ことになります。
対象は40歳以上75歳未満で、定期健診の際に行われるので指導の実施主体は健康保険等の保険者ということになります。

これまで筆者が加入してきた医療保険者は、出版健保、東京都小型コンピュータソフトウェア産業健保(現・関東ITソフトウェア健保)、私学共済、公立学校共済、その後再び関東ITソフトウェア健保の順。40歳を過ぎたところで加入していた私学共済あたりから特定保健指導を継続的に受けていますが、これまではずっとメールでの指導でした。

健診後にメタボの対象として保健師さんなどとの面談が行われ、改善に向けた目標設定が行われます。
たとえば「休肝日を週1日以上」とか「エレベータは使わない」などの具体的な目標を設定し、定期的に保健師さんから取り組み状況の確認のメールが送られてきて、それに返信する形でメールで報告します。

まあ、これで本当に改善するのか疑問だったわけですが(努力が足りなくてすみません)、昨年再び関東ITソフトウェア健保に戻ってきたところでメタボの対象になってみたら、なんと特定保健指導がスマホアプリになっていました。さすがIT系健保ですね(笑)

関東ITソフトウェア健保が採用していたアプリは、株式会社フィッツプラスの「DietPlus Pro」でした。日々の食事内容を記録することで、正しい食習慣を身につけダイエットを目指すという「DietPlus」アプリの特定保健指導版のようです。特定保健指導のスタートと共にアプリのダウンロードが指示され、健康観察の開始です。

日々の食事内容を撮影し、アプリにアップロードしていきます。最初の1週間はお試しということで、アップロードした食事内容に対して管理栄養士からのコメントが届きました。ただしこれは有料サービスのようで、7日間4,200円~60日間29,800円のチケットの購入が必要です。なお特定保健指導版からのチケット追加購入はできない仕組みになっていました。

ということで、その後はひたすら食事の写真をアップロードしたところで、月1回程度の保健師等(このアプリでは管理栄養士)のメッセージにより経過観察時に若干食事に関するフィードバックもあるといった程度です。

それでも、食事内容の撮影~アップロードがおかげさまで習慣化しまして、何を食べていたっけ?という振り返りに役立ちます。

特定保健指導で指定された「DietPlus Pro」。日々の食事内容をアップロード。最初の1週間はお試しということでとびきり丁寧な指導を頂けた。その後は月1回程度
特定保健指導で指定された「DietPlus Pro」。日々の食事内容をアップロード。最初の1週間はお試しということでとびきり丁寧な指導を頂けた。その後は月1回程度

なお、定期的に体重や腹回りの報告も求められます。筆者の場合、スマート体重計を使って体重はこの10年ほど記録されていますし、それ以外にもスマホ内には睡眠記録データや心拍変動、歩数なども記録されています。これらのデータが自動的に参照されればよいのにと思いました。

これとは別に、筆者はライフログテクノロジー株式会社の健康管理アプリ「カロミル」も使っていました。このアプリもDietPlus同様に、食事内容を撮影してアップロードするものなのですが、こちらは食事内容をAIが解析し、栄養素まで計算してくれます。なかなかの優れものです。

「カロミル」の画面。食事内容をアップロードするとAIが自動解析。とても細かいサマリーデータに驚かされる
「カロミル」の画面。食事内容をアップロードするとAIが自動解析。とても細かいサマリーデータに驚かされる

このほど6月1日に、この「カロミル」に特定保健指導版「カロミル特定保健指導」がリリースされました。DietPlus Pro同様に、健康保険組合等に導入され、特定保健指導対象者に提供されるものと思われます。

ライフログテクノロジーのリリースによると、特定保健指導実施機関側のほうで管理するためのツールなどが実装され、指導対象者のライフログを簡単に可視化できるとしています。

利用者側から見ても、食事内容のアップロードのほか、体重計測値とか血圧測定値などをアプリから撮影すると、数値データを自動判別してアプリに記録してくれるなど、便利な機能が多数実装されています。
うーむ、ぜひこちらのアプリで特定保健指導を受けてみたいですね。これは導入する保険者次第ですが。

カロミルの有料オプション版では体重データや血圧データなども写真を撮るだけで自動記録される
カロミルの有料オプション版では体重データや血圧データなども写真を撮るだけで自動記録される

厚生労働省が公表している特定保健指導に係る統計データによると、特定健康診査の実施率は、2019年度で55.6%。これでも着実に向上してきているそうですが、国の掲げる目標値「70%以上」にはまだまだ及ばないという状況です。
そして特定健診を受けた人のうち、この特定保健指導の対象になった人は17.4%。さらにこの対象者の中で特定保健指導が終了した人は23.2%とのこと。筆者は毎年対象者になりつつも、特定保健指導を完遂しているので、まあまあ優良?!(そもそも、引っかからないように健康管理すべきなんですが)。
こちらの国が掲げる目標値は「45%」だそうで、これもまだまだ及んでいません。

今年初めてアプリを通じた特定保健指導を受けたのですが、自分の身体の状況や食事などが可視化されてくると、従来のメールだけの指導に比べ健康への関心は着実に高まります。こうしたスマホを使った健康管理がもっと拡がると良いですね。

厚生労働省:特定健診・特定保健指導について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html

DietPlus
https://lab.dietplus.jp/service_dietplus.html

カロミル特定保健指導
https://www.calomeal.com/hokenshidou/

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