こんにちは。映画監督芸人の門田樹と申します。
先日、自分の宣材写真を自分で撮影しました。
映画祭などで監督のプロフィール写真が必要になることがあるのでセルフタイマーで撮ってみました。
それがこちら。自分のルーツとなった漫画を両手に持っています。
少しでも業界人達に「あ、俺もあだち充好きー!」とひっかかったらいいなという打算でございます。
しかしこの2冊がルーツになったのは本当。
ドラえもんが国民的アニメとして存在する日本ってすごくないですか?
ドラえもんはSFです。タイムトラベルもの。
子供の頃からタイムマシンやタイムパラドックスに触れている日本人って相当SFネイティブだと思うんです。
僕も幼稚園の頃は家で映画ドラえもんのビデオを繰り返し観続ける子供でした。
そんな英才教育もあって今ではすっかりタイムトラベルの虜です。
今回はタイムトラベルマニアの僕がオススメする「サブスクで観れるタイムトラベル映画5選」を紹介したいと思います。
※配信状況は2022/6/1時点の情報です。
『ドロステのはてで僕ら』(Amazon Prime Video・Netflix)
2020年の日本の映画。
日本ではあまり知られていない映画ですが、海外の映画祭では受賞ラッシュが続いており、イギリスのアマゾンではDVDが1位になったほどの人気。
どんな話かといいますと「家のテレビが2分後の未来とつながる」というお話。
ある日、家のテレビから声がして2分後の自分だと名乗る男に話しかけられ「この事を2分後に2分前の自分にも伝えてやってくれ」と頼まれます。
大丈夫?みんなついてきてる?
まあ予告みてみようか
こういうこと!複雑なことになってるんだけど今まで感じたことないSF体験が確実にできます。
しかもこの映画、ワンカットで撮影しているので伏線→回収がノンストップで繰り返され
「あのときのあれってこういうことだったんだ!」が2分おきに訪れます。
普通のタイムスリップ映画なら「未来(過去)に帰れるのか!?」みたいなところがゴールになるんだけどこの映画は全く終わりが予想付きません。
こんなに練り上げられた脚本はSFネイティブの日本人にしか作れない大傑作です。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(Amazon Prime Video・Netflix・U-NEXT)
こちらは2014年のアメリカの映画。
地球外生命体との戦争が続く世界で、死ぬたびにその日の朝に時間が巻き戻る能力を手に入れた主人公が、何度も戦場をやり直し、敵の動きを記憶しながら攻略していくSFアクション映画。
「アクションゲームを何度もコンティニューしながらクリアする感覚」を実写の戦争映画でやってしまうというファンキーな設定。
中盤ではどんどんテンポがよくなり、すこし失敗しただけなのに自ら死んでコンティニューするようなコメディシーンも。
そして、タイムリープ能力の秘密が明らかになる後半ではSF脳を刺激され「良く出来てる~~~~!!!!」と唸ってしまいます。
このお話も実は日本のライトノベルが原作。
『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(Netflix・U-NEXT)
2014年のイギリスの映画。
こちらも何度も時間をやり直す映画ですが、この映画の主人公が攻略したいのはエイリアンではなく人生。
父から「わが一族の男はタイムリープの能力を持っている」と打ち明けられ、人生の様々な場面を理想の結果になるまでやり直します。
そうしていく中で主人公は「普通に暮らす」ということの大切さに気づき、
見事に!まんまと!作り手の意図通りに!観終わったあとに「今生きてるこの時間っていうのはかけがえのない時間なんだなあ!!!もっと大切に噛み締めて生きないと」と自分の世界の見え方を変えられてしまいました。
結婚式のシーンがとっても良くて日本のテレビドラマで当時こっそり真似されたほど。
『隔たる世界の2人』(Netflix)
2021年のアメリカの映画。アカデミー賞最優秀短編実写映画賞受賞作品。
今回のタイムリーパーはイケてる黒人男性。何度やり直しても白人警官に無実の罪で射殺されてしまいます。
32分の短い映画ですが約100回タイムリープし、じっくりと人種差別について考えさせられます。
タイムリープものにしたことによって説教臭くなくエンターテイメント性を保ちながらメッセージを伝えることに大成功しています。
『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(Amazon Prime Video)
2017年のドラえもん映画。
冒頭から散々語ってきましたドラえもん。僕のルーツ。
今でもしっかりタイムトラベルSFやってくれてます。
10万年前の南極の古代文明にタイムスリップしたドラえもんたちが大活躍する今作。
ドラえもん映画の中でも伏線回収が特に綺麗です。
特にラストシーンは「わ~!!これだけ未来の道具を色々使ってきたけど最後の最後は○○なんだ~!!!粋だね~!!!!」とシビレました。
これは是非観て確認していただきたい。
7月公開のこちらもおすすめ!
まだまだおもしろいタイムトラベル映画はたくさんあるんですが、僕が特に好きな5本を紹介させていただきました。
そしてサブスクでは観られないんですが、是非観ていただきたい映画がございます。
7月の24・26・27日に池袋シネマ・ロサで上映される
「タイムマシンとスイカ割り」という映画が非常におすすめです。
短編映画なんですが非常によくできておりまして
「タイムトラベラーが未来に帰るシーンだけで映画が作れないか」という発想から作られた映画でございます。
監督は芸人さんもしているらしくてセリフがとってもおもしろいんです。
“今回こそは”あなたが観に来てくれることを願っています。
西暦2022年7月26日は大雨なので傘をお忘れなく。。。