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グリーンエネルギー社会をデザインするPowerX(パワーエックス)【後編】-アイデアを現実化する次世代エネルギーカンパニーとは-|上松恵理子のモバイル教育事情

次世代型エネルギーカンパニーを目指す株式会社パワーエックス(以下、PowerX)代表取締役、伊藤正裕氏へのインタビュー後編です。
前編はこちらからご覧ください。

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自然エネルギーの爆発的な普及を実現したい

上松:原発は稼働していない場所も多いですし稼働に反対する声も多いので、たいていは火力発電所で作られた電気を電線で運ぶとか、最近は台風の被害なども考えて地下ケーブルにして地中化するという所も出てきていますよね。

伊藤:下記の写真はPowerXの蓄電池組立工場「Power Base」の建設を計画している岡山県玉野市の様子です。2023年に工場生産を開始し、2025年には船であちこちに運ぶことを予定しています。

PowerX 工場

上松:下記は「Power Base」の完成イメージですね。とても未来感のあるおしゃれな建築デザインですね。

Power Base Power Base

伊藤:これは世界的建築家妹島和世氏の設計なんです。妹島さんは、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞した「金沢 21 世紀美術館」やルーヴル美術館の 別館「ルーヴル・ランス」等、国内外に様々な建築物を手掛ける世界的建築家です。

上松:面積もとても広いですね。

伊藤:正直、株式会社スノーピークの広大な本社、ヘッドクォーターズ キャンプフィールドもヒントの1つになりました。

上松:スノーピークの本社、ヘッドクォータはとても広いですよね。岡山県玉野市は瀬戸内で波も穏やかで風光明媚なイメージがあります。それは楽しみですね。
どんどん量産して日本のエネルギーをクリーンにして、できれば100%自給できたら良いですね、有事があっても安心です。

株式会社パワーエックス本社で筆者のインタビューに答える 取締役兼代表執行役社長CEO の伊藤正裕氏
株式会社パワーエックス本社で筆者のインタビューに答える 取締役兼代表執行役社長CEO の伊藤正裕氏

伊藤:これからは日本だけでなく世界中のスケールで考えています。欧州などはもちろんですが、他にもアジアなどニーズはあると思います。

上松:地球のためにということですね。2025年までにぜひ訪問させて頂きたいです、楽しみにしています。ありがとうございました。

Power Base
完成イメージ図(パワーエックスwebサイトより引用)

更新されるべきエネルギーについての知識

インタビュー後に筆者が思ったことは、エネルギーをとりまくテクノロジーは急速に進化を遂げている、ということである。これからは、テクノロジーを取り巻く背景や社会のデザイン、仕組みも見ていくことが大事であると思った。その視点から見ると、電気を取り巻く未来の社会について小学校時代からもっと学んだり考えたりする必要があると思う。自分たちの未来のことであり、他人事では済まされないからだ。

イギリスでは1995年に小学校の教科としてICT(Information and Communication Technology)教育が入っている。そして2014年にはその教科をやめコンピューティングという授業が始まった。教科書を見ると小学校3年生でGPS(Global Positioning System)を学ぶという内容であった。

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Townley Grammar校の様子 小学生が見学することもあるプログラミングの授業

日本ではプログラミング教育が必修化されたが、そもそもなぜプログラミング教育が必要なのか、社会のシステムはどうデジタル化されているのか、海外のICT教育はどうなっているのかについての授業はない。
また、車なども含めMaaS(マース:Mobility as a Service)だけでなく今であればXaaS(X as a Service)などIoTを通じたクラウド概念について学ぶ事もない。
とにかく時代に合った学習へと更新されることが海外の小学校では少なくない。コロナについてディスカッションしたクラスも少なくなかった。
ちなみに、日本の準天頂衛星システム「みちびき」はGPSよりも精度が高い。「みちびき」について学ぶことは重要なことである。教科書検定制度の縛りがあることも一因と思うが、数年前の知識を暗記するばかりでは少なくとも先進国の教育ではない。

海外では年間200校ほどの学校視察を行ったこともある筆者だが、保護者が児童を送り迎えする時間帯に学校に居ることもよくあった。シアトルのSt.Thomas Schoolという小学校に視察に行った時には、テスラをはじめとする電気自動車の普及率が高いことに驚いた。

中国の北京大学で招待講演した時にも、自転車にスマートフォンをかざしていつでも乗ることができ、好きな場所に乗り捨てることができるサブスクの自転車レンタルシステムに驚いたが、もっと驚いたことはバイクがほぼ私が見た限り100%電動バイクだったことである。海外も電気にシフトしていることを実感した。
今回のPowerXに関するインタビューでは、電気自動車の分野だけでなく、これからの日本社会の未来をデザインし着実に進めているというところに感動した。

株式会社パワーエックス (PowerX, Inc.)
URL:https://power-x.jp/ja/
取締役兼代表執行役社長 CEO 伊藤 正裕氏 プロフィール
2000年株式会社ヤッパを創業。2014年M&Aにより株式会社ZOZOに入り、ZOZOテクノロジーズの代表取締役CEOを経て、2019年株式会社ZOZOの取締役兼COOに就任し、「ZOZOSUIT」、「ZOZOMAT」、「ZOZOGLASS」など数多くの新規プロダクトの開発を担当し、ZOZOグループのイノベーションとテクノロジーを牽引。2021年3月に株式会社パワーエックスを設立。
プレスリリース
⾃然エネルギーの爆発的普及を実現する「株式会社パワーエックス」バッテリー型EV超急速充電器「Hypercharger」と定置用蓄電池「Mega Power」の先行受注開始

株式会社パワーエックス オフィス
撮影:淺川敏 @satoshi asakawa

前編はこちら。

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