71,000人のモニター会員にwebサイトやスマートフォンサービスについて直接評価してもらうサービス『ポストコ』を利用して、LINEアプリユーザーの企業スタンプや企業アカウントの利用動向について調査いたしました。
今回の調査結果、LINEアプリユーザーの約70%がスタンプを利用しており、その大半が30代以下の比較的若いユーザーであることがわかりました。また、企業キャラクターの無料スタンプや企業アカウントについては、男性ユーザーに比べて女性ユーザーの利用率が高いことが見受けられました。
チャットや通話機能をリアルタイムで行えるコミュニケーション機能で人気のLINEアプリ。特にチャットの中で使われるスタンプ機能はキャラクターがグッズやアニメ化もされている。今回の調査の結果、POSTCO会員うち、LINEを使っている人は約50%、そのうちスタンプ機能を利用している人は平均約70%あった。
スタンプ機能利用の割合が高いのは30代以下のユーザーであり、若者には身近なキャラクターとして受け入れられているスタンプも、40代以上の人にはなかなか受け入れていないことが見受けられた。
LINE利用者のうち、企業キャラクターの無料スタンプ(以下、企業スタンプ)を利用しているのは、女性が80%、男性が50%と、女性の方が大幅に使用率が高いことが見受けられた。
企業スタンプに対しては、「テレビ・雑誌を見ていて、『あ、これスタンプ(LINE)で見た会社の名前だ』と思うこともある。」(20代・女性)や「企業キャラの人気ランキングを定期的に実施したりすると、好感度も上がるし、企業に親近感がもてるのでいいと思う。」(30代・女性)と言った好意的な言葉もあるが、「facebookが今や広告媒体と化しているように、lineにも「広告媒体化」の波が押し寄せていると感じる。」(50代・男性)などの厳しい意見もあった。
企業の公式アカウントの登録率に関しても、女性の方が男性に比べて高く、なかでもクーポン利用を目的に利用している方が多かった。しかし、「クーポンがあるというので登録したが、企業アプリで配っているものと同じでがっかりした。」(20代・女性)という声も見受けられた。
企業の公式アカウントやスタンプの広告効果はLINEの公式情報としても発表されており、話題になりましたが、ユーザーの中には、広告の煩わしさや企業による個人情報の扱いへの不安などが拭いきれない方もいるようです。SNSやアプリケーションの流行に従い、企業の広報活動は今後も変化していくでしょう。