今年の注目!クラウドファンディングの動向やいかに?!(後編) | 日刊ポスたま

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今年注目 クラウドファンディングサイトの動向やいかに?!

今年注目 クラウドファンディングサイトの動向やいかに?!(前編)「やりたい事」を掲載してそれに対して「多くの人たちが投資」することが出来るウェブのサービス「クラウドファンディング」。「READYFOR?」や「CAMPFIRE」日本で様々なサイトが出てきた。今後、どの様に進んで行くのだろうか?
クラウドファンディング発祥の地のアメリカの現状と、日本の市場の動向を調べてみた。

本国アメリカの動き

もともとはアメリカで生まれたこのサービス。「Kickstarter」が大手サイトになる。その募集しているプロジェクトの数は12万を超える(2014.1.14現在)。映画やファッション、ゲーム、ガジェットと多義にわたる。2013年度の調達額に関しても、年間調達額が前年比の1.5倍の4億8,000万ドルと莫大な額が集まってきている。(参照:クラウドファンディングのKickstarter、13年は調達総額4億8000万ドル・前年比1.5倍 日本発の成功例も

Kickstarterの成立金額
Kickstarterの成立金額
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日本でも8億円が動く市場に!

日本だと3・11以降にボランティアのための活動費の収集などで使われはじめてユーザー数を増やしている。日本でもクラウドファンディングのサイトが順調に伸び、現在突き当たり月間約8億円が動いている。

日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移
日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移
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また、実際にアニメ映画の「イヴの時間」では、クラウドファンディングを使って資金を調達した実績も出てきた。
さて、その資金調達方法だが、「投資した人だけに対して限定プレゼントを渡す」といった事を対価にする事でお金を集めている。比較的参入障壁が低いこのビジネス、どんどん様々な企業が参入して行っている。
この新しい動きに対して、政府も法規制の動きがある。よりルール化が進む事により、クラウドファンディングサービスはより健全なサービスになっていくだろう。

まだまだ利用者は少ないが伸びしろは大きい

ところで、クラウドファンディングは実際にユーザーにはどれくらい浸透しているのだろうか?オンライン・リサーチ(ポストコ)を利用して利用者数を調査した。

Q.クラウドファンディングを利用した事はありますか?
クラウドファンディング利用経験
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クラウドファンディングの利用者は、全体の約5.5%とまだまだ少ない。利用経験者に使った事のあるサイトについて聞いてみたところ、やはり大手サイトの「CAMPFIRE」や「READY FOR?」が多くを占めていた。

一方、潜在ニーズはどれくらいあるのだろうか。今後利用したいと思うかどうかについて聞いてみたところ、約30%のユーザーが利用したいと答えた。

Q.クラウドファンディングのサービスを利用したいと思いますか?
クラウドファンディング利用希望
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利用したいと答えたユーザーの代表的な意見

・地域貢献、社会貢献してみたい。
・起業家やプロジェクトを遂行するために円滑な支援を少ない金額でも応援してあげたい気持ちがある場合には重宝します。今後の新たな投資先になってきて中小企業やSOHO、個人事業主など応援してもらえると活性化につながると思います。
・世界にチャレンジする志を持つ人とその実現をサポートする人とを繋ぐプラットフォームであり、よりよいものの実現に有効だと思うため。

地域貢献や小額投資、サポートができるサービスとして注目を浴びているようだ。

一方、利用したくないと答えたユーザーからは、「だまされそう」とか「よくわからない」といった意見が多かった。

既に一部のユーザからは支持を得ているクラウドファンディング。これから本格的にサービスが浸透していくためには、法改正、或いはプロモーション等によりネガティブなイメージを払拭できるかどうかが重要になるだろう。

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