みなさん、こんにちは。座布団と幸せを運ぶ内田でございます。
番号ポータビリティ(MNP)、スマホの普及によりキャリアメールが岐路に立っている。このままキャリアメールは消えてしまうのか?
MNP で気づいたキャリアメールの不便
平成 18 年、キャリアの囲い込みから解き放たれる待望の MNP がスタート。キャリア変更による電話番号の変更という「縛り」がなくなりキャリア間の競争が本格化した。同時に、キャリア変更で電話番号が変わらなくなる一方でメールアドレスが変更になってしまうキャリアメールの不便さが浮き彫りになってしまった。
出典: ITmedia
スマホの普及による無料メールサービスの台頭
キャリアメールの不便さは、スマホの普及により解消される。Gmail 等のパソコンでも送受信できる無料サービスメールが手軽に利用できるようになったからだ。NTT ドコモも昨年 12 月にキャリアメールをパソコンから送受信できるようにしたが、焼け石に水だろう。
メール以外のコミュニケーション手段の普及
LINE に代表される無料メッセージアプリが登場したことにより、メール以外のコミュニケーション手段が爆発的に普及した。スマホ不朽時にキャリアメールの送受信障害が頻発したことやスマホアプリでの使い勝手が悪かったことも代替手段を後押しする要因になった。
安全性で利点はあるとの意見も
「キャリアメールはいずれなくなるのでは」する IT ジャーナリストの三上氏によると、キャリアメールは現状でも「安全性」の面で利点があるという。
キャリアメールの安全性の利点?
- キャリアメールは各キャリアが個人情報を確認した上で契約しているため、本人特定が確実
- メールの外部流出や不正アクセスを受ける恐れもあるが、従来型携帯電話でキャリアメールを使う分には、そういった心配はない
上記のいずれも「安全性」の面で利点とは言えない。メールの本人特定が求められるケースは限られているだろうし、今後のスマホ普及は既定路線だ。従来型携帯電話とセットでしか優位性を確保できないならキャリアメールに未来はないだろう。SIM ロックフリー端末が発売 されるなど、徐々にではあるが確実にキャリアによる「縛り」は弱くなってきている。消費者が何の「縛り」もなく自由に回線契約できる日が待ち遠しいのは私だけではないだろう。