みなさん、こんにちは。座布団と幸せを運ぶ内田でございます。
モバイルテスト会社の uTest(現 Applause) によると、iTunes と Google Play をクロール可能な同社のアルゴリズム・エンジン「Applause」を用いて品質評価した結果、2013 年は Android アプリが iOS アプリより優れていたという。2012 年は iOS アプリが十分な差をつけて Android アプリを上回っていた。(調査結果)
Google ユーザは積極的
uTest のコミュニケーション・マネージャー、ニック・ローレンツェンは以下のように述べている。
我々のデータ・サイエンティストは、最初にApplause Analyticsを使って調査を開始した2012年時点のデータと2013年のデータの相違点に注目した。2013年の第4四半期には、GoogleユーザーのほうがiOSユーザーよりはるかに積極的に評価に参加している(毎月多くのレビューを行っている)ことが分かった。この変化は2012年の第4四半期から始まっており、GoogleユーザーはiOSユーザーよりも平均的に高い評価をアプリに与えている。
出典:readwrite.jp
また、同氏によると 2012 年 11 月末から Google Play のレビュー投稿に Google+ プロフィールの実名公開が強制されるようになったことも無関係ではないという。人々は実名を使用する場合はより丁寧なレビューを投稿する傾向にあるようだ。
iOS7 が評価を下げる決定打?
Google Play は実名公開に踏み切ったが、iTunes は未だ匿名のままだ。また、iOS の評価が下がった理由について、uTest のマーケティングおよび戦略の責任者であるマット・ジョンストンは「Android デバイスの進化」に加えて以下のように述べている。
もう一つもっともらしい答え(上記ほど明白ではないが、多くの事例証拠がある)をあげるとすれば、iOS7へのアップデートがiOSの評価を下げる決定打になったことだろう。これは特に、iOS7に対応したアップデートや最適化がなされていないアプリのユーザー間で顕著だった。
OS に対する不満が OS 上で動作するアプリの評価を下げることは考えられなくもない。それだけ iOS7 へのアップデートは変化が大きく、アプリ開発者も変化に対する対応を迫られたからだ。昨今、iOS8 の噂が絶えないのは「新機能」だけではなく、こうした背景によるものかもしれない。今後の動向に注目したい。